Subversion(SVN)は、単体で動作するバージョン管理システムですが、Apache HTTP Serverと統合することもできます。統合することで、リポジトリへのアクセスをWebブラウザを通じて行ったり、HTTPSプロトコルを使用してセキュアなアクセスを提供したりすることができます。この統合にはApache HTTP Serverを使用することが一般的です。
したがって、SVN単体で使うか、Apache HTTP Serverと統合して使うかは、プロジェクトや要件によって異なります。
Apache HTTP Serverを使用する場合:
Apache HTTP Serverを利用する際には、以下の手順で統合することができます。
Apache HTTP Serverのインストール: 最初に、Apache HTTP Serverをインストールします。
mod_dav_svnモジュールの有効化: Apache HTTP Serverの設定ファイルであるhttpd.confを編集し、mod_dav_svnモジュールを有効にします。これにより、ApacheはSubversionリポジトリへのアクセスを処理できるようになります。
リポジトリの設定: mod_dav_svnモジュールの設定を行います。リポジトリへのアクセス権などを設定できます。
HTTPSの設定(オプション): セキュアなアクセスを提供するために、HTTPSを設定することも可能です。SSL証明書の設定などが含まれます。
Apache HTTP Serverを使用しない場合:
SVNは独立して動作するため、Apache HTTP Serverを使用せずにSVNサーバーを設定することもできます。この場合、リポジトリへのアクセスは主にSVNクライアントを使用して行います。
どちらを選ぶかは、プロジェクトの要件や運用のニーズによります。Webブラウザを通じたアクセスやセキュアな通信が必要な場合には、Apache HTTP Serverを統合することを検討する価値があります。ただし、単純なバージョン管理のみを行う場合には、Apache HTTP ServerなしでSVNを利用することもできます。