この記事はEC2の利用状況を表示する「Amazon EC2 Global View 」に関する機能紹介の記事となります。
まえおき
いつものようにAWSで遊んでいる中で起きる悲劇として、「機能構築したEC2がメニュー画面から消えている」があるかと思います。(原因として、選択しているリージョンが勝手に切り替わっていることですが.......)
よくある事象:リージョンがいつの間にか「バージニア北部」になっている
正しいリージョンに切り替えれば済む話なのですが、私のようなうっかり屋さんやトラブル発生時のバタバタしている状況だと気づきにくいポイントなので、何か良い方法はないかを考えていました。
EC2 Global Viewというメニューを見つけたので試したところ、「意外と良いのでは」と思い調べ始めました。
役立ててもらいたい方
- AWSに関して学習を行っている方
- 良いEC2管理方法について探している方
- 私のようなうっかり屋さん
そもそも「Amazon EC2 Global View」とは?
公式ドキュメントの記載を引用すると以下のとおりです。
Amazon EC2 Global View では、Amazon EC2 および Amazon VPC リソースの一部を、単一のAWSリージョン、または単一のコンソールで複数のリージョンにまたがって表示できます。またAmazon EC2 Global View では、グローバル検索機能を使用して、特定のリソースまたは特定のリソースタイプを複数のリージョンにまたがって同時に検索できます。
ざっくり言えば「全リージョンのEC2、VPC関連のリソースすべてを一つのメニューで確認できる!」となります。
一応、「Amazon EC2 Global Viewを利用ための許可設定」が必要なようですが、ログインユーザにAdministratorAccessポリシーを設定しているのであれば、追加設定は不要でした。
個人的は「必要十分な情報がまとめられているのでわかりやすい!」といった印象を持ちました!
Goodポイント
触ってみて感じたGoodポイントとしては以下がありました。
- 全リージョンのリソース情報が一つのメニューで確認できるため、都度リージョン設定を変える必要はない。(超重要)
- CSVファイル形式でリソース情報を取得できる(=運用部門からリソース情報をリストで共有してといわれてもすぐに対応できる)
- 画面がシンプルなため、直感的な操作が実現できる
Kaizenポイント
ここは改善ポイントだなと思ったところは以下がありました。
1. メニュー画面が表示されるまで時間がかかる(個人アカウントでも2,30秒ほどかかっていたため、企業アカウントだと1分以上かかると予想される......)
2. 一部リージョン(ジャカルタ、ミラノなど)は利用不可となっている
3. 各リソースごとに「CSVのダウンロード」ボタンがあるため、リソースごとに出力されるのかと思ったが、実際は、どのリソースでも「すべてのリソース情報が出力される」仕様だった....(直感と反する動きだなぁと思いました......)
4. 得られる情報は各リソーストップ画面と比べて限定されている。(リソースID、リージョン情報、タグ名くらいしか取得できない)
まとめ
Amazon EC2 Global Viewの登場次期を調べてみたら「2023/10/18」とのことだったので、まだまだ新しい機能なのかなぁという印象でした。個人的には、「各リージョン情報を取得⇒メニュー画面への反映」をどのようなアルゴリズムで実装しているのか気になりました。
個人的には、「運用管理や設計時のリソース情報取得なので使えるのかなぁ」と思いました。(先の未来の話かもしれませんが......)
最後まで本記事を読んでいただきありがとうございます。参考になったと思った方はハートマークを押していただけると筆者が喜びます。また、質問、ご意見や「ここ間違っているよ」などの指摘も大歓迎です!
PS:
AWSは実機を触りながらアウトプットとして記事を書くのが性に合うなぁと思い始めました!(LTへも積極的に登壇していきたい)