背景
ネットワークの基礎的なところですが、簡潔な説明が少ない & 忘れがちな内容なため書きました。
目次
・IOPSとは
・スループットとは
・IOPSとスループットの最適化
・レイテンシとは
・スループットとレイテンシの関係
IOPSとは
「ストレージが1秒あたりに処理できるI/Oアクセスの数」
スループットとは
「単位時間あたりの処理能力(データ転送量)」
つまり、一定時間内にどれだけの量のデータを転送できるかという能力。
8Mbps = 8Mbit / 1s = 1Mbyte / 1s = 「1秒間に1MBのデータ転送ができる」ということ。
IOPSとスループットの最適化
ディスクのスループットが大きければアプリケーションのパフォーマンスが必ず上昇するというわけではない。
- 小さいサイズのファイルを数多く書き込み/読み込みするような場合、
スループット
よりもIOPS
の数値を重視した方がパフォーマンスが上がりやすい。 - 一度の書き込み/読み込みサイズが大きい場合、
スループット
を重視した方がパフォーマンスが上がりやすい。
レイテンシとは
「処理や転送の際にかかる一回毎の遅延時間」
デバイスに対して、データ転送などを要求してから、その結果が返送されるまでの遅延時間。
スループットとレイテンシの関係
- 連続して大量のデータを処理する場合は、
スループット
の性能が処理速度に深く関係する。 - 一方、双方向的に短いデータを取り扱い、応答を待ってやり取りするようなもの(通話やゲームなど)においては、
スループット
よりもレイテンシ
が処理速度に深く関係する。