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25. 今日の日課23 仮想通貨と現代の強盗ー仮想通貨はどうやって盗まれているのかー

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はじめに

 今日の日課23日目です。
 今日は仮想通貨について、特にどうやって暗号資産は盗まれているのかについて気になったので、まとめていきたいと思います。

注)この記事では、仮想通貨関連の事件やリスクについて記載していますが、仮想通貨自体はとても安全性の高いものです。これについては、ブロックチェーンの仕組みを理解するとよくわかります。
 筆者は個人的には仮想通貨に対して肯定的な立場であり、ブロックチェーンは革命的な技術で素晴らしいものだと思っています。

1.そもそも仮想通貨とは

 そもそも仮想通貨とは何なのか。ここから始めたいと思います。
 仮想通貨とは暗号資産ともいわれています。これはブロックチェーンというシステムの上に成り立つデジタルな通貨です。また、通貨は一般的にその通貨を発行している機関があります。例えば、日本の円は日本銀行という中央銀行が発行しています。しかし、仮想通貨は通貨を誰か(どこかの組織)から発行されているわけではありません。
 仮想通貨の歴史は最近始まったばかりです。仮想通貨で圧倒的に有名なものはやはりビットコインですが、このビットコインが最初の仮想通貨です。

 ビットコインは、2008年10月、ネット上に「Satoshi Nakamoto(サトシ ナカモト)」と名乗る人物がある論文を投稿したことから始まりました。これは、国家や銀行を介することのない分散管理型の暗号資産について書かれたものでした。
 その投稿から3ヵ月後の2009年1月、ナカモト氏の論文を基にしたオープンソースのソフトウェアが作られ、公開されます。これが、現在まで続くビットコインの最初の姿です。
Coincheck ,2023/03/20【初心者向け】ビットコインとは?仕組みをわかりやすく解説!
https://coincheck.com/ja/article/20

 また、ビットコインには発行数の上限が決まっています。そのため、金などのように資産性があります。 
 次に有名なのは、イーサリアムですね。

 イーサリアムは、2013年にロシア系カナダ人のプログラマー「ヴィタリック・ブテリン」により考案され、2015年7月に正式にリリースされました。その後、またたく間に世界中で人気を集め、ほとんどの販売所・取引所で扱われるメジャーなコインとなりました。
Coincheck,2023/05/09【初心者向け】イーサリアムとは?仕組みをわかりやすく解説!
https://coincheck.com/ja/article/10

 イーサリアムはビットコインのように発行数に上限がありません。そのため、資産というよりは通貨としての性質が強いです。

2.仮想通貨のこれまでの被害

 昨日、日本から約980億円仮想通貨が北朝鮮のハッカー集団によって盗まれていることを知りました。まさに、現代の強盗ですね。しかも2017年からなので、約6年間でこれだけの金額の仮想通貨が取られているということです。ミサイル開発などの資金として使われているといわれており、日本に住む私たちにも大きくかかわっている話です。
 これまでに盗まれた金額を聞くと驚きますが、過去にも仮想通貨の流出事件はいくつかあります。有名な事件だと、マウントゴックス事件やコインチェック事件があげられます。

2.1マウントゴックス事件とは

 マウントゴックス事件とは、2014に起こった事件です。当時世界最大級のビットコイン取引量を誇っていたマウントゴックス社が何者かのハッキングによってビットコインと預り金を大量流出させてしまったという事件です。被害総額は当時のビットコインのレートで約470億円に相当しました。その後、マウントゴックス社は破産しています。

2.2コインチェック事件

 コインチェック事件は2018年に起きた事件で、こちらも外部からのハッキングによって仮想通貨が盗難されました。盗難された仮想通貨は「NEM」というもので、被害額は580億円です。

3.なぜこのような事件が起きるのか

 これらの事件はなぜ起きるのでしょうか?仮想通貨の仕組み自体に問題があるのでしょうか?
 (ここからは筆者(専門家ではない)の個人的見解が含まれます。)
 これに関しては、仮想通貨の仕組み(ブロックチェーン技術)自体に問題があるとは思えません。なぜなら、仮想通貨の後ろで動くシステム(ブロックチェーン技術)はとても安全性の高いシステムだからです。

ブロックチェーン技術についての簡単な説明

 ブロックチェーンとはその名の通りデータのブロックをチェーン状につなげます。この仕組みがどうして強固かというと、それぞれのデータのブロックはブロックにされるときに、そのブロックがつながるブロックの内容の一部を含んでからつながります。
 そのため、一つのブロックに対してデータの改ざんなどのハッキングをするとそのブロックがつながる前後のブロックとの整合性(連続性)が崩れるので、不正がすぐに発覚します。ブロックチェーンに対してハッキングをするとなるとチェーン上のすべてのブロックに対してハッキングを行わないといけないということです。さすがに無理ですよね…

 以上の理由から、仮想通貨のシステム(ブロックチェーン)自体にハッキングを行うのは無理があります。では、どこから盗まれているのかというと所有する仮想通貨を管理しているシステムが怪しいです。
 これはいわゆるウォレットというもののことです。ウォレットとは財布という意味ですが、文字通りに仮想通貨がウォレットに入っているわけではありません。あくまでウォレットは保有している仮想通貨を守っている暗号システムの秘密鍵を保管するためのものです。
 また、このウォレットには仮想通貨の取引履歴やブロックチェーンネットワーク上のアドレスなどが記録されています。そこから仮想通貨の所有権が特定できるというわけです。
 このウォレットは仮想通貨を保管する取引所や個人が所有する仮想通貨の管理に使っています。

4.まとめ

 これまで仮想通貨の仕組みと歴史、盗難手口についてまとめました。仮想通貨やブロックチェーンは様々なことに応用されて身近なものになっていくと思います。ポテンシャルの高い技術だからこそとてつもない金額が動くので、狙われやすいのかもしれません。今後の動きに注目です。
 また、筆者は専門家ではないので、所々間違っているかもしれません。何か間違いを発見した人がいましたら、コメントで教えていただけると幸いです。

参考資料

1.日本、北朝鮮に仮想通貨をハッキングされた額が世界最多 980億円相当=日経, https://coinpost.jp/?p=460177

2.マウントゴックス事件の全貌と暗号資産(仮想通貨)の安全性を見極める3つのポイント, Coincheck, https://coincheck.com/ja/article/391

3.コインチェック事件とは?北朝鮮によるハッキング犯行説とその後の展開, coindeskJAPAN, https://www.coindeskjapan.com/coincheck-incident/

4.暗号資産(仮想通貨)とは何か?いまさら聞けない特徴について基礎から解説!, Coincheck, https://coincheck.com/ja/article/19

5.暗号資産(仮想通貨)のウォレットとは?特徴や種類は?, Coincheck,
https://coincheck.com/ja/article/143

6.仮想通貨ウォレットについて知っておくべきこと, BAP SOLUTION JOPAN, https://bap-software.net/knowledge/virtual-currency-wallet/

7.いろはに投資,【一覧】仮想通貨のハッキング事件まとめ!手口や対策方法・おすすめの取引所を紹介, 2022/12/23, https://www.bridge-salon.jp/toushi/crypto-hacking/

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