はじめに
無料でオンラインのアプリケーションが作れるサービス、Photon。結構便利なんですが、日本語・C++使いの僕らには少し困ったことが
日本語で書かれたC++の資料がほとんどない!!!
ということで、この記事(シリーズ)ではPhoton (Realtime)をC++で扱うための解説をやっていきます。今回は環境構築編です。
Mac(Xcode)とWindows(Visual Studio)で導入が変わってくるので別々に書いていきます。
面倒な人はVSCodeとCMakeでも使ってゴリ押してください
※注意
執筆環境がMacなので、Windowsの方の説明はスクショがなく、多少誤りがあるかもしれません。
Mac (Xcode) でのセットアップ
まずはPhotonSDKをダウンロードしてきましょう。ここの「Download SDK」からできます。中身はこんな感じ
これを動かさなそうなところに置いておきます。
記事では /Users/ユーザー名/Documents に PhotonSDK という名前で置いておきます
次に新しいプロジェクト作成。Xodeを開いたら
「Create a new Xcode project」→「macOS」→「Command Line Tool」
を選択。
適当に名前をつけて適当な場所に置いておきましょう。
さて次はちょっと大変。パスを通していきます。
まずプロジェクトの設定を開いたら、
「Build Settings(All|Combined)」→「Linking」→「Other Linker Flags」
を選択。下の三つを追加します
-lCommon-cpp_$(CONFIGURATION)_$(PLATFORM_NAME)
-lPhoton-cpp_$(CONFIGURATION)_$(PLATFORM_NAME)
-lLoadBalancing-cpp_$(CONFIGURATION)_$(PLATFORM_NAME)
DebugとReleaseどちらも同じになるようにしましょう
次に
「Build Settings(All|Combined)」→「Search Paths」→「Header Search Paths」に下記を追加します。
~/Users/ユーザー名/Documents/PhotonSDK
最後に、
「Build Settings(All|Combined)」→「Search Paths」→「Library Search Paths」に次の三つを追加します
/Users/ユーザー名/Documents/PhotonSDK/Common-cpp/lib
/Users/ユーザー名/Documents/PhotonSDK/Photon-cpp/lib
/Users/ユーザー名/Documents/PhotonSDK/LoadBalancing-cpp/lib
(「~」を使用すると何故かビルドが通りませんでした)
これでMacでのセットアップは終了です。お疲れ様でした。
...と思ったんですが、どうやら間違っていたみたい。ExitGames::Common::JString
の変数を宣言するとエラーが出た。なぜ?
Windows (Visual Studio) でのセットアップ
まずはPhotonSDKをダウンロードしましょう。ここの「Download SDK」からダウンロードできます。
ダウンロードしたら、それをあまり動かさなそうなところに置いておきましょう。
この記事では C:¥Users¥ユーザ名¥Documents に PhotonSDK という名前で置いておきます
次にプロジェクトの作成。Visual Studio を開いたら、
「新しいプロジェクトの作成」→「コンソールアプリ」
で作成。適当な名前をつけて適当な場所に置いておきましょう。
パスを通していきます。プロジェクトの設定を開いたら、
「プロパティ」→「C/C++」→「全般」→「追加のインクルードディレクトリ」
に下記を追加します。
C:\Users\ユーザ名\Documents\PhotonSDK
次に、
「プロパティ」→「VC++ ディレクトリ」→「ライブラリ ディレクトリ」
に
C:\Users\ユーザ名\Documents\PhotonSDK
を追加。
これでWindowsのセットアップは終了です。お疲れ様でした。