1. 背景・課題
見積書を送付した後、顧客の意向確認が遅れると、契約までのリードタイムが長くなり、商談の進捗に影響を与えることがあります。従来のメールや電話での確認作業は手間がかかり、フォロー漏れのリスクも高くなります。
そこで、GoogleフォームとSalesforceを連携し、見積の意向確認を自動化する仕組みを構築します。
2. 解決策の全体像
本記事では、以下の流れでSalesforceとGoogleフォームを連携し、意向確認を効率化する方法を紹介します。
- Salesforceの商談オブジェクトにGoogleフォームのURLを生成するボタンを設置
- 商談IDをパラメーターに埋め込んだGoogleフォームURLを顧客に送付
- 顧客がGoogleフォームに回答すると、データがGoogleスプレッドシートに自動保存される
- Salesforceのフローを使い、回答があったら商談フェーズを自動更新
- 一定期間未回答の顧客にはSalesforceフローでリマインドメールを送信
3. Googleフォームの設計
3.1 フォームの項目
見積の意向確認を取るために、以下の項目をGoogleフォームに設定します。
- 会社名(必須)
- 担当者名(必須)
- 見積書番号(必須)
- 商談ID(URLパラメーターで受け取る)
-
見積内容の承認
- 「承認する」
- 「修正を希望する」
- 修正希望がある場合のコメント欄(任意)
- 送信ボタン
3.2 フォームURLの生成
Salesforceの商談レコードに「意向確認フォーム生成」ボタンを設置し、商談IDをGoogleフォームのURLに埋め込んで送付します。
URLの例:
https://docs.google.com/forms/d/e/XXXXXXXXXXXXXX/viewform?usp=pp_url&entry.1234567890=006XXXXXXXXXXXX
-
entry.1234567890
はGoogleフォームのフィールドID(商談IDを受け取る)
3.3 フォームの共有方法
- Salesforceの商談レコードからボタンを押して自動生成
- メールにGoogleフォームのURLを挿入
- 商談画面にフォームのリンクを表示し、状況を管理
4. Googleスプレッドシートでのデータ管理
Googleフォームの回答はスプレッドシートに保存され、Salesforceとデータを連携します。
GoogleフォームからSalesforceにデータを送る方法はこちら
5. Salesforceフローでの自動化
以下のような応用が可能です。※ご要望があれば具体的なフローも紹介したいとおもいまs
- 商談IDをキーとしてSalesforceと紐づける
- 回答データをSalesforceの商談オブジェクトに自動反映
- 未回答者のリストを抽出し、リマインド対象を管理
5.1(例)商談フェーズの自動更新
- Salesforceのフローを使い、Googleスプレッドシートからデータが登録されたら商談フェーズを自動更新
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例:フェーズの変更
- 「提案中」 → 「見積確認済み」
5.2 未回答者へのリマインド
- 一定期間(例:3日)未回答の顧客をリストアップ
- Salesforceのフローでリマインドメールを自動送信
- リマインドを3回送った後、営業担当者に通知
6. まとめ
- GoogleフォームをSalesforceと連携させ、見積の意向確認を自動化!
- 商談IDをパラメーターで渡すことで、データ管理が楽になる
- Salesforceフローを活用し、商談フェーズの更新やリマインドを自動化
- これにより、契約プロセスを短縮し、業務効率を向上!