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ACRiルームを利用し、Xilinx Alveo U200でVitisのチュートリアルを動かしてみる その1「ACRiルームへのログイン」

Last updated at Posted at 2020-10-13

はじめに

ACRiルームを利用する機会があったため、ACRiルームを利用してXilinx Alveo U200でVitisのチュートリアルを動かしてみました。
QiitaでACRiルームについて検索した所記事が見当たらなかった為、今後ACRiルームを利用する方の手助けになればと思い記事を書いた次第です。
本記事ではACRiルームの紹介と、ログインまでの手順を解説しています。

ACRiルームとは

ACRiルームとは、アダプティブコンピューティング研究推進体 (ACRi) が運営する、リモートからアクセスして利用できるFPGA開発環境です。
FPGA開発において手間となる開発環境の構築や、購入に数万円~数十万円かかるFPGAボードの用意をすることなくFPGA開発を始めることが出来ます。
以下、公式サイトより引用です。

ACRi ルームは、道具を揃える面倒な手間をスキップして、手軽に FPGA 開発をはじめられるリモート環境を提供します。エントリモデル (Arty) と本格的な FPGA コンピューティングを楽しめるモデル (Alveo) を、開発に必要なソフトウェア環境とセットで用意しました。都合のいい時間をオンラインで予約してログインするだけで利用できます。
はじめてのディジタル回路設計やプロセッサ開発には Arty を、FPGA の計算パワーを味わうには Alveo を、といった具合に興味や目的に応じてご利用ください。また、手元に FPGA を持っているという方でも、成果やノウハウを共有する環境として ACRi ルームを是非ご活用いただければと思います。

目標

ACRiルームのAlveoサーバ(as001)にログインする

動作環境

ACRiルームへのリモートアクセスに使用したPC

CPU: Intel(R)Core(TM)i7-8700 CPU @3.20GHz
コア/スレッド: 6/12
メモリ: 32GB
OS: Windows 10 Home

使用したAlveoサーバ

ホスト名: as001
CPU: Intel(R)Core(TM)i9-9900 CPU @3.10GHz
コア/スレッド: 8/16
メモリ: 128GB
OS: Ubuntu 18.04
Alveoカード: Xilinx(R)Alveo(TM)U200

事前準備

  • ACRiルームのアカウント
    こちらのページに申請方法が記載されています

  • ACRiルーム利用予約
    こちらから予約できます

  • Tera Termのインストール
    ACRiルームのサーバコンピュータへログインする際に使用します
    窓の杜さんなどからインストールできます
    ※今回はTera Termを使用していますが、WSLでも可能です

ACRiルームへのログイン

ACRiルームを予約できたら、初めにTera Termを使用したサーバコンピュータへログインします

  1. Tera Termを起動し「ファイル>新しい接続」を選択
  2. ホスト名にgw.acri.c.titech.ac.jpを入力して「OK」をクリック
    image.png
  3. SSH認証画面で、事前に作成したACRiルームのアカウントの「ユーザ名」と「パスフレーズ」を入力して「OK」をクリック
    image.png
  4. 次のように表示されたらログイン完了です
    (IPアドレスとユーザ名は隠しています)
    image.png

SSHポートフォワーディングの設定

次に、ポートフォワーディングの設定をしていきます

  1. Tera Termで「設定>SSH転送」を選択
  2. SSHポート転送という画面が表示されるので、「追加」をクリック
    image.png
    3.次の画面で「ローカルのポート」「リモート側ホスト(予約したサーバのホスト名)」「ポート」の3つを設定します
  • 「ローカルのポート」には13389
  • 「リモート側ホスト」には事前に予約したサーバの名前を入力(今回は「as001」というサーバを予約したのでas001となっています)
  • 「ポート」には3389を入力

3つ全てが入力出来たら「OK」をクリック

image.png
設定が出来ると以下のようにポート転送の設定が追加されます
image.png

リモートデスクトップ接続

次に、Windows10の「リモートデスクトップ接続」を使ってGUIでサーバコンピュータにログインしていきます

  1. Windowsキーを押して「リモートデスクトップ接続」と入力
  2. 次の画像のような検索結果が表示されるのでクリックして「リモートデスクトップ接続」を開く
    image.png
  3. コンピュータの欄にlocalhost:13389を入力して「接続」をクリック
    image.png
  4. ログイン画面が表示されたらパスフレーズを入力して「OK」をクリック
    image.png
    次のような画面が表示されればログイン成功です
    image.png

まとめ

本記事ではACRiルームの紹介と、ログインまでの手順について解説してきました。
今回はTera Termを使ったログインでしたが、余裕があれば別の方法(WSLやUbuntuのterminalなど)でも試して記事にしてみたいです。
次回はAlveoサーバを用いてVitisのチュートリアルを動作させていきます。

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