#同じ値を何度も使おう
これまで値を使うたびに、同じ値であっても毎回記述していましたと思います。
しかし、毎回同じ値を書くのはめんどうですよね。
例えば、円の面積の計算を行うプログラムを作成する場合、毎回円周率の値を書くのは非常に大変な作業です。
# 半径3の円の面積
3 * 3 * 3.14159
# 半径10の円の面積
10 * 10 * 3.14159
# 半径11の円の面積
11 * 11 * 3.14159
もし円周率を3.14159ではなく3.14へ変更することになったら、記述をすべて書き換える必要があります。
この問題を解決するのが変数という仕組みです。
#変数
変数とは、値を入れる箱のようなものです。この箱には名前をつけることができ、どんな値が入っているのかを簡単に識別できるようになります。この名前を変数名と言います。
変数を利用することで、値を再利用したい場合に、変数の名前を使うだけで呼び出すことができます。
変数の使い方について、順に説明します。
#変数の宣言と定義
変数を作ることを変数の宣言と言います。このとき、作成する変数には名前をつけます。
そして宣言した変数にどのような値を入れるのか記述することを変数の定義と言います。
基本的に宣言と定義は同時に行うため、お互いが同じ意味として捉えられる
ことが多く、違いを意識することはあまりありませんが、用語として
覚えておきましょう。
変数は以下のように定義します。=を挟んで右側においた値を、
左側の変数の中に入れるイメージです。
変数名 = 格納する値
# piという変数の中身を、円周率の3.14159であると定義する
irb(main):001:0> pi = 3.14159
# piを呼び出すと、格納された3.14159が返ってくる
irb(main):002:0> pi
=> 3.14159
# 何度実行しても、格納された3.14159が返ってくる
irb(main):003:0> pi
=> 3.14159
変数の定義には、=を使って代入と呼ばれる記述がされています。
代入については、次回ご説明させて頂きます。
#まとめ
変数とは、値を入れる箱のようなもののこと。
#####以上。