初めに
ChatGPTに新しい機能「エージェントモード」が追加されました。
これは、AIが人間みたいにパソコンを実際に操作してくれる機能です。
今までのChatGPTは「質問したら答えてくれる先生」みたいな存在でした。
でも、エージェントモードは「お願いしたら最後まで作業してくれる優秀な友達」になったんです。
例えば、「夏休みの自由研究のテーマを調べて、レポートを作ってください」とお願いすると:
- インターネットで情報を集める
- 集めた情報をまとめる
- レポートの形に整える
- 図やグラフも作る
この全部を一度のお願いで最後までやってくれます。
でも、ここで疑問が出てきます。
「AIが勝手にパソコンを操作するって、本当に安全なの?どんな仕組みなの?」
そこで今日のゴール
「ChatGPTエージェントモードがどう動くか、どう使えばいいか」をおおまかに理解すること。
- AIが作業する仕組み
- 安全に使うための工夫
-
実際にできること・できないこと
これを知ることで、AI時代の新しいツールを上手に活用できるようになります。
エージェントモードを使用するには?
+マーク➡️エージェントモードの順で押下します
エージェントモードになりました
AIが作業する仕組み
エージェントモードは、バーチャルなパソコンを使って動きます。
あなたがお願いすると、OpenAIのコンピューターの中で専用のパソコンが起動します。
どうやって作業するの?
ステップ1:準備
「デスクトップを設定中」と表示される間に、バーチャルなパソコンが準備されます。
これは、あなたのパソコンとは別の、クラウド上にあるパソコンです。
ステップ2:計画を立てる
AIが「何をどの順番でやればいいか」を考えます。
人間が作業する前に「まず○○を調べて、次に△△をまとめよう」と計画するのと同じです。
ステップ3:実際に作業
バーチャルなパソコンでブラウザ開いて、人間と同じようにサイトを見て回ります。
マウスをクリックしたり、文字を入力したりも自動でやってくれます。
ステップ4:結果をまとめる
集めた情報をもとに、レポートやスライドを作って完成させます。
なぜこれが凄いの?
今までは「ChatGPT、○○について教えて」→「はい、○○は〜です」で終わりでした。
でも、エージェントモードなら「○○について調べてレポートにして」→「分かりました!」→(しばらく待つ)→「完成しました!」となります。
まるで優秀なアシスタントが代わりに作業してくれるような感じです。
安全に使うための工夫
「AIが勝手にパソコンを操作する」と聞くと、心配になりますよね。
でも、ちゃんと安全対策がされています。
重要なことは必ず確認
以下のような大切な操作をする時は、必ずあなたの許可を求めてきます:
- どこかのサイトにログインする時
- お金を使う操作(買い物など)
- 個人情報を入力する時
- アカウントの設定を変える時
つまり、勝手に危険なことはしないようになっています。
作業を止めることもできる
作業中に「やっぱりやめたい」と思ったら、いつでも止められます。
また、「ここから自分でやりたい」と思ったら、作業を引き継ぐこともできます。
実際にできること・できないこと
できること(得意なこと)
1. 調べ物→まとめ→資料作成
- 「○○について調べて、分かりやすくまとめて」
- 「△△の比較表を作って」
- 「プレゼン用のスライドを作って」
2. 簡単なアプリ作成
- 「オセロゲームを作って」
- 「計算機アプリを作って」
など、基本的なプログラムなら作れます。
3. データ整理
- たくさんの情報を表にまとめる
- グラフを作る
- 情報を分類する
できないこと(苦手なこと)
1. 複雑な買い物
ネットショッピングで商品を購入するような複雑な操作はまだ苦手です。
2. プロ級のデザイン
スライドや資料は作れますが、デザイナーが作るようなオシャレなものは難しいです。
3. 間違いのない情報保証
作った内容に間違いがないかは、人間がチェックする必要があります。
実際の使用例
「東京・渋谷の人気環境スポットの市場調査➡️レポート➡️スライド化まで」
結果:約32分後に、しっかりとしたレポートとスライドが完成!
上手に使うコツ
1. 具体的にお願いする
❌「何か調べて」
⭕「○○について、△△の視点で調べて、□□形式でまとめて」
2. 最終確認は自分でする
AIが作った内容は必ず自分でチェック。間違いがないか、求めていた内容かを確認しましょう。
3. 時間に余裕を持つ
作業には30分〜1時間程度かかることが多いです。急いでいる時は使わない方が良いでしょう。
まとめ
ChatGPTエージェントモードは、「調べる→まとめる→発表する」という一連の作業を自動化してくれるツールです。
でも、大切なことを忘れてはいけません:
- AIは道具であって、考える力の代わりにはなりません。
- 最終的な判断や創造は人間がするものです。
エージェントモードは「時間のかかる作業を効率化」して、もっと大切なこと(考える、創造する、議論する)に時間を使えるようにしてくれるツールです。