多くの人は、ダイエット、資格勉強、趣味など、始めたことをすぐに諦めてしまう傾向があります。そして、それに陥ってしまった人達は「自分は続けられない」というネガティブな意識を持ってしまいがちです。
では、このネガティブな意識を取り除くための方法をいくつか紹介します。
ネガティブな意識を取り除くための2つの方法
正しい努力をやめる
人は、物事を始める時、最初から効率的に、正しくしようとします。しかし、そうすると、何かを続けることが修行のように感じられ、億劫になってしまいます。それを防ぐためには、目標を下げてでも、とにかく続けることに集中することが重要です。改善は後からでも十分に考えることができます。カーネギーメロン大学の2010年の研究によると、短期間の目標を設定した人々の方が長期間の目標を設定した人々よりも継続率が高いことが示されています。具体的には、短期目標グループの継続率は80%であったのに対し、長期目標グループは60%でした。この20%の差は小さいと思う人もいるかもしれませんが、その差に気づかないままでネガティブな感情を自ら背負い込んでいる人も多いのです。
最初から効率を求めない
物事を続けるためには、自分なりのやり方を見つけることが重要です。最も簡単で効率的な方法を見つけようとこだわらないでください。これほど強く言う理由は、スタンフォード大学の2012年の研究で、自己流のアプローチを取り入れた人々の方が新しいスキルの習得においてモチベーションを維持しやすいことが明らかになっているからです。また、自己流のアプローチを取ったグループのモチベーション維持率は75%であるのに対し、標準的なアプローチを取ったグループは55%でした。
今日から実践できる2つの習慣
曜日ごとにやることを決める
曜日ごとにやることを決めておくことで、体がルーティンに慣れ、続けやすくなります。ハーバード大学の2014年の研究によると、ルーティン化した行動が習慣化されることで、継続率が高まったという結果が示されています。具体的にはルーティン化した行動の継続率は90%であるのに対し、ルーティン化されていない行動の継続率は50%だったそうです。
毎日仕事をする
1日1時間でもいいので、毎日仕事をすることで、「仕事をしたくない」という気持ちがなくなりやすくなります。えっ、嘘でしょと思ったかもしれませんが、オックスフォード大学の2016年の研究によると、毎日少しずつでも取り組むことが、長期的な目標達成に効果的であることが確認されています。具体的には毎日1時間の取り組みを続けたグループの成功率は85%であったのに対し、週に1度の取り組みをしたグループの成功率は45%だったそうです。「継続は力なり💪!」という言葉もあるように、やはり継続することはとても意義があります。
それでも難しいなら・・・
それでも続けられない場合はこの魔法の言葉を思い出してください。それは「休みたいなら明日だけ休む、でも今日はやる」という言葉です。この言葉を使うことで、自分をだまして、毎日少しずつでも続けることができます。このテクニックは、プロクラスティネーション(先延ばし)の心理学的対策として知られており、一度始めることで「イニシャル・フリクション」を克服しやすくなります。
まとめ
以上の方法を実践することで、続けられないというネガティブな意識を取り除き、目標達成に向けた持続的な努力が可能になります。大切なのは、自分に合ったやり方を見つけ、無理なく続けることです。毎日の小さな積み重ねが大きな成果を生むことを忘れずに、今日から少しずつ取り組んでみましょう。