はじめに
M1 MacでWindows11環境を構築する際の手順・注意点をまとめました。
Microsoft自体がArmの正式対応をしていないこともあり、公式のドキュメントでは分かりづらい部分があったりデフォルトではWindowsStoreが使えなかったりといった制限が出ているので各種の回避方法も合わせてまとめておきます。
前提条件
(2021/11/24現在)AppleSilicon用のWindowsは提供されていないため、Windows11 Insider Program版を使用します。
また、BootCampも非対応のためParallelsを使用してParallels上にWindows環境を構築します。
導入までの手順概要
導入までのステップは大きく分けて以下の3点です。事前にparallelsは購入しMacにインストールしておいてください。
- Insider Program版Windows11ファイルの入手
- Parallelsへのインストール
- Insider Programの活性化
- WindowsStoreの復旧
導入手順
Insider Program版Windows11ファイルの入手
Insider Programへの登録
こちらのURLよりWindowsのInsider Programへ加入します。
Registerタブ内でライセンスに同意すればかんたんに登録完了します。
登録にあたり事前にMicrosoftアカウントが必要のため、右上のアイコンからアカウント作成(もしくはログイン)を行ってください。
Insider Programのボリュームファイルのダウンロード
こちらのURLからInsider ProgramのVHDXファイルをダウンロードしてください。
Microsoftアカウントでログインしていない状態だとダウンロードメニューに移行しないため、ダウンロードボタンが出ない場合は右上のアイコンからログイン後ページを再読み込みしてください。
Parallesへのインストール
ダウンロードしたVHDXファイルを指定し、Windowsをインストールしてください。
何度か選択肢が出てきますが、基本はOKを押せばそのままインストールが進みます。
Insider Programの活性化
分かりづらいですが、インストール直後の状態ではInsider Programの登録がWindowsに適用されておらず、Windowsのアップデートファイルが適用できないなどの障害が発生します。
Insider ProgramのメニューからInsider Programへの登録を行ってください。
登録作業は以下のメニューから行います(登録時にMicrosoftアカウントでのログインが求められます)
setting -> WindowsUpdate -> Windows Insider Program -> Insider Program
WindowsStoreの復旧
私はここでハマりました。
デフォルトの状態ではWindowsStoreが正しくインストールされておらずリセットの必要があります。Parallelsが対応版のレジストリファイルを提供しているのでレジストリ適用後、WindowsStoreを初期化してください。
Parallels公式の案内はこちら
おわりに
Parallelsは有料ですがMac内でWindowsを使うにはかなり良い環境だと思います。
現状はWindows自体がArmに公式対応してくれておらずInsiderProgram版を使わざるを得ないのが残念なところです。