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【機械学習/深層学習】ニューラルネットワーク・深層学習について概要の理解を深める

Last updated at Posted at 2024-10-19

ニューラルネットワーク・ディープラーニングの初学者の混乱

機械学習のアルゴリズムの一つであるディープラーニング (深層学習)、そのもとになるニューラルネットワークの学習を進めていく中で、それ以外の機械学習のアルゴリズムとどのように関係しあっているのか混乱する初学者の方がいるかと思います。
 ディープラーニングと他の機械学習アルゴリズム(回帰や分類アルゴリズム)の関係について整理すると、次のように理解できます。

1. ディープラーニングは機械学習の一部

ディープラーニングは、機械学習の一種となります。機械学習全体が様々なアルゴリズムで構成されており、ディープラーニングはその中でもニューラルネットワークを使ったアプローチを指します。つまり、回帰や分類と同様に、ディープラーニングは一つの学習アルゴリズムに過ぎないという位置づけです。

2. 教師あり学習とディープラーニング

教師あり学習 supervised learningでは、正解データが与えられ、そのデータを元にモデルが学習を進めます。この教師あり学習には、以下のように多くのアルゴリズムがあります。

  • 線形回帰:回帰タスクにおいて、線形の関数を使って予測する。
  • ロジスティック回帰:分類タスクにおいて、二値分類(0か1か)を行うアルゴリズム。
  • 決定木:回帰や分類に使われるアルゴリズムで、データを木構造に分割して予測を行う。
  • サポートベクターマシン(SVM):分類問題でよく使われ、データを異なるクラスに分けるための最適な境界線を見つける。
  • k近傍法(kNN):新しいデータを近くの既知データと比較して分類・回帰するシンプルな手法。

これに対して、ディープラーニングは、ニューラルネットワークを使ったアルゴリズムで、特に複雑なパターン認識や大規模なデータセットで高いパフォーマンスを発揮します。回帰や分類もディープラーニングの一部として実装されることが多く、実際にはディープラーニングを使って回帰問題や分類問題を解くことができます。

3. ディープラーニングと他のアルゴリズムの違い

以下に、ディープラーニングと他の伝統的な機械学習アルゴリズムの違いを示します。

アルゴリズム 構造 パフォーマンス 特徴抽出 適用範囲
線形回帰 単純な線形関数 小規模データに適している 人が特徴量を手動で設計 数値予測
ロジスティック回帰 線形関数+シグモイド 小規模な分類タスク 人が特徴量を手動で設計 バイナリ分類
決定木 木構造 単純で解釈可能 手動特徴量設計 回帰・分類
SVM 境界を見つける 中規模データに適している 特徴量設計が重要 分類
ディープラーニング 多層ニューラルネットワーク 大規模データで優れた性能 自動で特徴を学習 画像認識、自然言語処理など幅広い分野

ディープラーニングの特徴は、複雑な問題を解決するために大量のデータを使い、中間層で自動的に特徴を抽出していく点です。他のアルゴリズムでは人間が特徴を設計する必要がありましたが、ディープラーニングではこのプロセスを自動化し、大規模かつ複雑なデータに対しても対応できるのが大きな強みです。

4. ディープラーニングを使った回帰や分類

ディープラーニング自体も回帰や分類問題に対し適用して使用することは可能です。

ディープニューラルネットワークは、線形回帰の高度な形式として使われることがあります。
分類タスクでは、出力層にソフトマックス関数を使うことで、多クラス分類を行います。

従来の機械学習アルゴリズム(線形回帰、SVMなど)と比較して、ディープラーニングは大規模データや複雑なパターンの認識に強みがある。小規模データやシンプルなタスクでは従来のアルゴリズムの方が効率的に機能することもあります。

まとめ

最後に今まで、整理したものをまとめてみましょう。

  • ディープラーニングは、ニューラルネットワークを基礎にした機械学習アルゴリズムの一つ。
  • 回帰や分類はディープラーニングでも実装可能だが、他にもシンプルで効果的なアルゴリズムが多数存在するのでわざわざディープラーニングのアルゴリズムを使う必要もなりケースもある。
    -ディープラーニングは大規模データや複雑なパターンに強く、従来のアルゴリズムは小規模データやシンプルな問題に強い。

つまり、ディープラーニングはあくまでも一つのアルゴリズムであり、他の回帰や分類アルゴリズムと同じように問題やプロジェクトに応じて使うかを判断して活用すべきものである。

以上

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