VoIP試験環境用SIPサーバー(kamailio)構築について

1.概要

Kamailio(旧称ser/openser)は、GPLv2+ライセンスでリリースされたオープンソースのSIPサーバーです。
VoIPの試験環境や、通信環境を構築する時、良く使われたSIPサーバーです。
Kamailioを使って、他のオープンソースプラットフォーム（webRTCなど）と組み合わせてVoIPプラットフォームを構築できます。
(ちなみに、2021年はKamailioが初代（ser/openser）からの20年目になりました。)

最新版は2021年5月リリースした5.5.0版です。

Kamalioのネット上の位置は下図の中心にある六つのKの部分です。

2.Kamailioインストール

CentOS7環境で、yumによりkamailioをインストールできます。

下記のように、

yum -y install yum-utils
yum-config-manager --add-repo https://rpm.kamailio.org/centos/kamailio.repo
yum install kamailio

他のOSでのインストール手順は下記にご参照できます:
https://www.kamailio.org/wiki/start#installation

kamailioをインストールする前に、MySQLあるいはMariaDBをインストールする必要があります。

3.Kamailioの使用方法

3.1.起動/停止

下記のようにkamailioを起動/停止する：

kamailio start/ kamailio stop
systemctl start kamailio/ systemctl stop kamailio

3.2.SIPアカウント追加

kamctl add username password

その後、データベースのパスワードが入力必要となり、パスワードのデフォルト値はkamaiorwです。

3.3.コンフィグファイル

デフォルトコンフィグファイル/usr/local/etc/kamailio/kamailio.cfg
コンフィグファイルによりSIP Serverの動作を制御できます。例えば、認証必要か(401/407)等など。

4.その他

下記のHPを参考できます：

kamailioの公式サイト: https://www.kamailio.org/

kamailioのwiki: https://www.kamailio.org/wiki/start