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【ペアワイズ法】記憶から飛ぶPICT構文のメモ【QA】

Last updated at Posted at 2024-11-24

はじめに

PICTは、二因子間網羅(ペアワイズ法)を実現するためのMicrosoft製ツールである。
PictMasterやGIHOZ等、ペアワイズをサポートするためのGUIツールはあるが、それらの殆どはPICTを利用したものだ。
「ガワ」が異なっていたとしても、裏で動いているエンジンは全部PICTみたいな感じである。

構文メモ

しょっちゅうPICT構文を忘れるので、備忘録として作成する。

コメントアウト(# hogehoge)

シャープ「#」をつける

水準と因子

基本フォーマット

  • 水準が文字列型であっても""で囲う必要はない
  • 末尾に「;」は不要

エイリアス(水準 : 因子1 | 因子2, 因子A)

複数の因子を同値クラスと見なし、ペア生成時に区別しなくなる。

ペアの無効化 (~)

頭に「~」をつけたものは互いにペアを組まなくなる。

他の水準設定を流用(<水準>)

別の水準と同じ因子を持つ場合、<>で囲って流用することができる。

制約の構文

基本構文

  • ネストは不可
  • 末尾にセミコロン「;」が必要
  • 因子は[]で囲い、水準は""で囲う。

Equalは1つの「=」、Not Equalは「<>」

おそらく、これが一番忘れがち

  • 「==」はNG
  • 「!=」はNG

IF文とIN句が頻用される

あまり使わないが、IN句の前には、NOTを置くこともできる。

サブモデル

「特定の因子グループは全網羅させたい」みたいなときに使う。
以下の例では、Device、Browser,Versionは全網羅されるようになる。
正直あまり使わない。

おわりに

PictMasterやGIHOZは、GUIベースでペアワイズを利用できる点で、非常に優れたツールである。
しかし、複雑な制約が求められる組み合わせテストであればあるほど、PICT文を直接書いてしまったほうが認知負荷が下がったりする。
決して難しい構文でもないので、書けて損することはなさそう。

ただ、基本的にペアワイズ法は「ケースを削減する他の手立てがない」ときに利用する最終手段であり、本来は、プロダクトの仕様やリスクに基づいてケース数を削減したほうが良いと思っている。
なので、実はあまり好きくない。

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