はじめに
複雑性の高い制約を指定したいときほど、
GUIツールよりもVSCode等で制約文を直接書いてしまったほうが楽だ。
ただ、これでも以下の4ステップを実施する必要があり、まあまあ面倒。
- PICTファイルの配置されたディレクトリまでcdコマンドで移動
- pictコマンド実行
- コンソール上の実行結果をコピー
- バックアップ的に、適当なテキストファイルに保存
これらをF5(デバッグ実行)で自動的に行なってもらうためのデバッグ構成を作った。
PICT向けデバッグ構成
前提条件
- VSCodeがインストールされている
- PICTがインストールされている。
- PICTのPATHが通っている
- 今回はWindoows(MacOSの場合、「script」の調整が必要)
こんなデバッグ構成をlaunch.jsonや*.code-workspaceファイルに記述した。
"launch": {
"version": "0.2.0",
"configurations": [
{
"name": "【PICT】現在",
"type": "PowerShell",
"request": "launch",
"script": "pict ${file} > ${fileBasenameNoExtension}_result.txt && type ${fileBasenameNoExtension}_result.txt | clip && type ${fileBasenameNoExtension}_result.txt",
"cwd": "${fileDirname}"
}
]
}
name : わかりやすい名称を指定
type : コマンドを実行したいので一旦PowerShell
cwd : エディタで開いているファイルのディレクトリを指定
script : commandプロパティが使えなかったので、scriptとしてコマンドを記述した。
内容は以下の通り。
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pict ${file} > ${fileBasenameNoExtension}_result.txt
- エディタで開いているファイルをpictコマンドに渡す
- 実行結果を同階層の「~_result.txt」として出力(上書き)
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{type ${fileBasenameNoExtension}_result.txt | clip
- 実行結果txtを読み込んでクリップボードにコピー
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type ${fileBasenameNoExtension}_result.txt
- 実行結果txtを読み込んでコンソールに出力
挙動イメージ
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初期状態はこんな感じ
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F5でデバッグ実行
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実行結果はこんな感じ
終わりに
便利なツールであっても認知資源が消費されやすいと、つい利用を避けてしまう。
いかにシームレスかつ気軽に利用できるようにするかが大切だ。