はじめに
Windows上でLinuxが扱えるWSL(Windows Subsystem for Linux)ですが、そのディストリビューションの一つにPengwin1(旧:Wlinux)があります。こちら、有償ですがコマンド一つでNode.jsのインストールからGUI設定まで、あらゆる設定ができるので、超おすすめです。
この記事では、Pengwinの設定方法とVisual Studio Codeの環境構築方法について説明していきます。
注)あくまで現時点の情報です。アップデートが激しいようなので今後変わる可能性があります。
インストール方法
Microsoftストアからインストール(購入)します。
https://www.microsoft.com/ja-jp/p/wlinux/9nv1gv1pxz6p
また、VisualStudioCodeなどのGUIを使用するため、X410も必要です。
https://www.microsoft.com/ja-jp/p/x410/9nlp712zmn9q
定価はPengwinが¥2,350、X410が¥5,850ですが、セールでしょっちゅう1000円くらいになっているので、その間に購入するのが良いです。
設定
X410を立ち上げておいてください。
はじめにユーザ名とパスワードを設定し
$ pengwin-setup
を打つ。以上。
このコマンドを打つだけで、以下の画面にて欲しいものを選択していくだけで環境構築が可能です。
具体的には以下の通りです。
- EDITORS
- Neovim
- Emacs
- Visual Studio Code
- MAINTENANCE
- バックアップとリストア設定
- PROGRAMMING
- C++
- .NET
- Go
- Java
- Node.js(パッケージマネージャのnも)
- Python
- Ruby
- SETTINGS
- Windowsのエクスプローラに「Open with Pengwin」を追加
- GUIを使えるようにする設定
- 言語設定
- シェルの追加(zsh、csh、fish)
- SERVICES
- Cassandra
- rc.local
- SSHサーバ
- TOOLS
- AWS CLI、Azure CLI、IBM Cloud CLI、OpenStack comamnd-line clients、Terraform
- Docker for Windowsを使用するための設定
- Powershell
一点、日本語入力を行うために以下の設定だけ必要のようです。
以下のコマンドを打つと
$ fcitx-config-gtk3
ウィンドウが開くので、下の「+」をクリックし「Mozc」を選択したのち「↑」(本当は>を90度上向きにしたやつ)をクリックします。
GUIの見た目やフォントは以下のコマンドで自由に変えられます。
$ lxappearance
VSCodeの起動
ここまでが終わったら、
$ code
でVisual Studio Codeが起動します。
おわりに
個人的には、UbuntuなどでGUIインストール、日本語化などをいちいち手動で行うことを考えると、2000円出す価値があると思います!
ぜひ使ってみてください。
PengwinのGitHubはこちら
なんか変なエラーが出た時には、同じissueがあることも多いです。
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名前は、LinuxのペンギンとWindowsからきているのでしょうか。今までは「Wlinux」と検索するとGoogle先生に「次の検索結果を表示しています: linux」の刑に処されていたので、良い名称変更だと思います。 ↩