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RPGツクールMV 1.6.0 コアスクリプト変更点

Last updated at Posted at 2018-02-21

1.6.0リリース、コアスクリプト更新が強制に

18/02/21、ツクールMVが1.6.0に更新されましたが、コアスクリプトを1.6.0に更新しないとテストプレイできなくなる仕様のため、古いコアスクリプトの更新がほぼ強制的となりました。
しかしむやみに更新するとプラグインの競合が怖い…どういう感じに対応すればいいか分からない!
というわけで、前バージョン1.5.1から、1.6.0へコアスクリプトがどのように変更されたか?というのを以下にまとめることにしました。

1.5.1 → 1.6.0 の差分です!

※15:00時点で差分ツール見てまとめたものですが、もしかすると漏れがあるかもしれません。ご了承ください。

競合が起こりうるプラグイン

結論から言うと、以下のプラグインは競合の可能性があります。

  • 以下の関数を上書きしているもの
    • Utils.isOptionValid
    • Graphics._cssFontLoading
    • Graphics._updateRealScale
    • BattleManager.checkAbort
    • BattleManager.checkAbort2
    • Game_Interpreter.prototype.command113
    • Scene_Item.prototype.update
    • Spriteset_Battle.prototype.overworldBattleback1Name
    • Spriteset_Battle.prototype.overworldBattleback2Name
  • 以下の関数を呼び出し・継承しているもの
    • BattleManager.checkAbort2
  • アイテムシーンにて、選択ウィンドウを増やしているもの
    • アイテムシーンにおいてデッドロックチェックを行うようになった影響で、追加ウィンドウにフォーカスが起きる際に挙動がおかしくなる

コアスクリプト変更点

具体的な変更点を挙げていきます。
「?」と付けているのは変更確認しているものの検証がまだ不十分な箇所です。

Core

  • (183行)バージョン数値変更(当たり前!)
  • (194~196行)Utils.isOptionValid の挙動変更
    • おそらく最新 Nwjs の挙動に合わせるため
  • (1720行)Graphics._cssFontLoading の挙動変更
    • document.fonts.ready.then が条件式に追加
  • (2366行)Graphics._updateRealScale:拡大率100~101%の解像度増加は原寸大になるよう変更
    • 数ドットだけウィンドウが大きいという場合は原寸大になる

Manager

  • (1942~1946行)スタンドアロン時、F12 ではデバッグツール起動しないよう変更?
  • (2277行、2626~2633行)逃走判定の仕様変更
    • CheckAbort、CheckAbort2 と別れていた関数が統一され、CheckAbort2 は削除されました
    • そのためプラグインで CheckAbort2 を呼び出していた場合エラーの可能性があります

Objects

  • (9342行)「ループの中断」コマンドの挙動変更
    • ループがネストしていても正しく動作するように

Scene

  • (1295~1301行)アイテムシーンにて、カテゴリー部・アイテム部・アクター部のいずれもフォーカスされてない時、カテゴリー部を自動でフォーカスするよう修正
    • デッドロック対策による変更(ニュースより:アイテム画面とメニュー画面を切り替えた際に稀にフリーズする問題を修正。
    • アイテムシーンにて選択ウィンドウを追加するプラグインと競合し、挙動がおかしくなるので注意!

Sprite

  • (2538行、2547行)フィールドマップで 戦闘背景指定→空欄 にしても戦闘背景が消えないバグ修正

Window

  • 変更なし

Nwjs更新による挙動変更

  • require('nw.gui').Window.get().isDevToolsOpen() は定義されなくなった
    • デバッグプラグインなどでこの関数を呼び出した場合、エラーになります!

今コアスクリプトを更新するべきか、否か

本体を更新してしまった場合、どちらにせよ更新しないとテストプレイが不可能なため、「作成中のプロジェクトはコアスクリプト編集していて…」といった場合でない限り渋々更新することになるでしょう。

スクリプト自体の大幅な変更点は無いため、プラグイン競合の可能性は少ないはずです。ただし、アイテムシーンの挙動変更当たりは、アイテム機能追加プラグインとの競合の可能性が高いです。
(例えばYanfly氏のItemCoreまたはその関連プラグインは1.6.0コアスクリプトと競合し、アイテム選択後にカテゴリウィンドウとアイテム行動ウィンドウが同時にフォーカスされた状態になってしまいます)

アップデートからまだ時間は経っていませんので、アップデート対応を気長に待つべきかもしれません。
あるいは、本体を1.6.0に更新せずにそのままにしておくという手段もあります。

おまけ:画像データの修正点

スクリプトとは関係ありませんが、画像データにも修正が入ったため列挙。

  • \img\characters\People1.png
    • おばさん(左上から6人目)の髪型と服のディテールがちょっと位置変更された
  • \img\tilesets\Inside_B.png
    • 玉座がちょっと下に移動した
  • \img\tilesets\Dungeon_B.png
    • 木箱E(銀)がちょっと右に移動した
  • \img\tilesets\Outside_C.png
    • 屋根飾りA(赤瓦)の色がちょっと明るくなった

(20:00追記) Steam版におけるバージョンの戻し方

Steam版ツクールMVは自動更新のため、通常であればバージョンアップを余儀なくされます。
ですがSteam版ツクールMVはバージョン変更を自由に行えるようSteamに登録されているため、以下の手順をとることで簡単にバージョンをロールバックすることができます。

  1. 『RPG Maker MV』を右クリック
  2. 『プロパティ』を選択
  3. 『ベータ』タブを選択
  4. 『参加希望のベータを選択してください:』項目をクリックするとバージョンリストが表示されるので、利用したいバージョンを選択する
  5. プロパティウィンドウを閉じると、選択されたバージョンのダウンロードが開始されます

これで、1.6.0以前の環境でツクールを遊ぶことができます。
コアスクリプトのバージョンアップが嫌だなと思った場合は試してみると良いでしょう。

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