環境

背景

Node V18への移行で、fetch failedエラーが発生したため、NODE_OPTIONSにいくつかのオプションを格納しようとしたところ、Scriptsが異なる環境間で正常に動作しませんでした。

簡単に対応メモを残します。

※ちなみにfetch failedの発生は、OSが取得するipvを優先するという仕様変更と、Fetch API(experimental feature)の導入によるものです。

以下が失敗パターンです。

Bashでは動作しますが、CMDでは、NODE_OPTIONS=--no-experimantal-fetchのみが考慮され、--dns-result-order=ipv4firstは無視されます。

package.json

"scripts" : {
    "dev": "cross-env NODE_OPTIONS='--no-experimental-fetch --dns-result-order=ipv4first' next dev"
}

これは、CMDではスペースが引数の区切りと認識されてしまうためです。
※PowerShellでも同様の仕様でした。

node_modules/cross-env/src/index.jsに以下のようにログを仕込み、確認してみます。

function crossEnv(args, options = {}) {
  console.log(args)

本来、NODE_OPTIONSという環境変数に格納されるべき--no-experimantal-fetchと--dns-result-order=ipv4firstが、別々のコマンドになっていることが分かります。

[
  "NODE_OPTIONS='--no-experimental-fetch",
  "--dns-result-order=ipv4first'", // コマンドで実行されても何も起きない。
  "xxx",
  "ooo",
]

以下が成功パターンです。

ダブルクォーテーションで、一つの塊と認識させます。

package.json

"scripts":{
    "dev": "cross-env NODE_OPTIONS=\"--no-experimental-fetch --dns-result-order=ipv4first\" next dev" 
},

ログも以下のようになりました。

[ 'NODE_OPTIONS=--no-experimental-fetch --dns-result-order=ipv4first',
  "xxx",
  "ooo",
]

体系的に情報工学を学んだことがないので、コマンド系の差異など、OSに近くなってくると途端に知識不足に見舞われます。

残念ながら、発生ベースで勉強していくしかないですね。