(この記事は2018/8/15に作成しています)
概要
RaspberryPiの用途は様々ですが、一般的で用途も広いセンサであるカメラを取り付けてみます。
まずはRaspberryPiのカメラを有効にします。
$ sudo raspi-config
"5 Interfacing Options" → "P1 Camera"と進み、カメラを有効にしてください。有効にしたら再起動します。
純正のカメラモジュールの場合
純正のカメラモジュールにはいくつかの種類があり、赤外線カメラや広角レンズも存在するようです。今回は、"Piカメラ Official V2 for 3/2/1/0"を使用します。専用のスロットにしっかりと取り付けてから電源を接続します。
まずは認識されているか確認します。
$ vcgencmd get_camera
suppoted=1 detected=1 となっていれば、カメラの準備ができています。
早速撮影テストをしてみます。下記のコマンドを入力すれば撮影されます。
$ raspistill -o photo.jpg
photo.jpgを変更すれば保存名を変更することが可能です。拡張子は.jpgから変更しないようにしてください。
続いて動画も撮影します。コマンドは以下の通りです。
$ raspivid -o video.mp4 -t 10000
このとき、ファイル名は "video.h264" となります。 -t 以下には動画の撮影時間を指定することができます。 10000なら10,000ミリ秒、すなわち10秒です。
この状態では.h264形式で保存されています。使いやすいようにmp4形式に変換します。変換には "gpac" をインストールしてから、以下の通りコマンドを実行します。
$ sudo apt-get install gpac -y
$ MP4Box -fps 30 -add video.h264 video.mp4
また、動画ファイルをダブルクリックで再生するためには、ファイル形式とアプリケーションの関連付けが必要です。GUIから右クリック→ファイルのプロパティ→開くアプリケーション→カスタマイズから、以下の通り設定することで、ダブルクリックで再生されるようになります。
・実行するコマンドライン
/usr/bin/omxplayer -b -o alsa
・端末エミュレータで実行する
チェックを入れる
・アプリケーションの名前
Omxplayerと入力
なお、VNC接続、ssh接続ではカメラに映る画面や動画ファイルを確認することはできません。
市販のUSBカメラの場合
USBカメラをRaspberryPiに接続します。RaspberryPiに認識されているかどうか、以下のコマンドを入力して確認してください。
$ lsusb
$ ls /dev/video*
USBスロットにカメラが接続されていることと、デバイスドライバがインストールされているかを確認してください。
USBカメラの表示には、guvcviewを使用します。下記コマンドからインストールしてください。
$ sudo apt-get install guvcview
インストール完了のあと、GUIからguvcviewをダブルクリックなどで実行すれば、撮影画面が表示されます。スタートメニュー→サウンドとビデオ に追加されています。
(追記)
luvcviewを使用してもRaspberryPiのプレビュー画面が見られることがあるようです。
luvcviewはコマンドラインから起動します。
$ sudo apt-get install luvcview
$ luvcview
(おわり)