ATEM Control
ATEM Miniシリーズのすべての機能を使うには、ATEM Controlソフトを使う。ATEM Controlソフトをより詳しく知ることで、活用の幅が広がる。
ATEM Controlソフトの下部には、ページを切り替えるボタンがまとまっている。ページごとに内容を分けているが、自分が関係しない部分は割愛した。
1. スイッチャーページ
- プログラムとプレビュー
- プログラム(PGM)は出力される映像を指す
- プレビューは次に表示する入力映像を指す。CutやAutoで出力に切り替える。レバーで切り替え
- ソース選択ボタン:ベースとなる入力映像を切り替える。プログラム、プレビューともに同じ構成になっている
- Cam1〜:ビデオ入力
- Blk:黒一色
- Bars:カラーバー
- Col1/Col2:設定した色一色
- MP1:メディアプレーヤーに設定したメディア
- H/Wの数字ボタン
- 次に表示する入力映像を切り替える。プログラム・プレビューはなし。Auto/Cutを決めておいて、数字ボタンを押したときに切り替わる
スイッチャーページのパレットを使う
パレットの表示は、上が背面、下が前面となるように並んでいる。
- 入力画像<最背面>
- アップストリームキー(例:DVE)
- トランジション
- ダウンストリームキー(例:メディアプレーヤー)
- FTB<最前面>
アップストリームとダウンストリームの違いは、入力映像の処理の早い段階(上流=アップストリーム)での処理か、トランジション処理のあとの段階(下流=ダウンストリーム)での処理かである。ATEM Miniにはダウンストリームキーヤーもあるため、合計2つのソースを重ねられる、ということ。
例:入力映像に、別のカメラ映像を重ね、さらに枠の画像を重ねる
各機能について
- カラージェネレーター
- COL1/COL2ボタンで呼び出せる、一色で埋める機能
- アップストリームキー、ダウンストリームキー
- 「キー」や「キーイング」はベースの映像の上に別の画像や映像を合成するために、色や輝度、アルファチャンネルを使って部分的に透明にすることを指す
- 透明処理だけでなく、別の画像や映像をどの位置に、どの大きさで重ねるかを決める
- ルマキー:輝度を使ってマスクする(アップ・ダウン両方)
- フィルソースに重ねる映像を指定
- キーソースに透明化する箇所を黒にした映像を指定(フィルソースと同じにすると、ルマキーである)
- リニアキー:輝度を使ってマスクする(アップ・ダウン両方)
- フィルソースに重ねる映像を指定
- キーソースに透明化する箇所を黒にした映像を指定(フィルソースとは別にすると、リニアキーである)
- 画面上ではルマキーとして表示されている
- クリップにて、黒とする輝度のしきい値を指定
- プリマルチプライキーとは、入力映像に含められたアルファチャンネルのようなキー信号をもとに透明化をほどこすこと
- クロマキー:色を使ってマスクする(アップのみ)
- フィルソースに重ねる映像を指定
- クロマサンプルボタンで、透明にする色を取り込む
- フォアグラウンドスライダー
- バックグラウンドスライダー
- パターンキー:?(アップのみ)
- DVEキー:?(アップのみ)
- キーイングの利用シーン
- ピクチャーインピクチャー(P in P)
- パレットにあるDVEのタブで変更
- フィルソース:P in Pに表示したい映像ソース
- マスク:必要な部分だけを抜く
- サイズ・位置
- 枠、ドロップシャドウ
- 緑の背景を透明にするクロマキー
- H/WのKeyボタンで行える
- ピクチャーインピクチャー(P in P)
- トランジション
- トランジションスタイルのパラメーターを設定できる
スイッチャーページのメディアプレーヤーを使う
- 背景透過の画像を重ねる
- メディアプレーヤー
- ダウンストリームキーに表示されるため、重ねての表示ができる
- DSK1のOnAirによって表示・非表示を切り替える
スイッチャーページの出力を使う
- ライブ配信の設定や録画の設定をする部分
2. メディアページ
メディアプレーヤーに出す画像ファイルを登録しておける。
ATEM本体に保存される
3. オーディオページ
(割愛)
4. カメラページ
カラーグレーディングができる(Black Magicのカメラのみ)(割愛)
5. マクロ機能
マクロは、ユーザーのボタン操作や設定変更を記録する。それを再現したり繰り返したりできる。別のマクロを呼び出す操作を記録することもできる。
- メニューの
マクロ
から、マクロウィンドウを開く
6. 設定変更
歯車アイコンを押すと、設定画面が表示される。ここでスイッチャーの一般的な設定を変更できる。
- 一般設定
- ビデオフォーマットの設定(1080p60など)
- メディア
- オーディオ
- 音声の分割、ライン/マイク入力の設定など
- マルチビュー
- マルチビュー画面の内容を変更(入れ替え)できる
- ソース
- 入力・出力の名前やラベルを変更できる
- 短いラベルは4文字までで、ボタンに表示される
- リモート
メニューの出力
から、HDMI出力するソースを選択できる。
7. スイッチャーの設定
ファイル保存
メニューのファイル
から、別名で保存
を選択すると、保存先を選択したのちに出力するデータを選択する画面が出る。すべて選択することもできる。
設定はXMLファイルとして保存される。
今の設定をデフォルトとする
メニューのファイル
から、本体に設定を保存
を選択する。保存した状態が起動時のデフォルト(スタート設定)となる。
スタート設定を購入時の状態に戻すには、メニューのファイル
から、本体の設定をリセット
を選択する。
参照
Blackmagic Design ATEM Mini の機能を開放しよう! – ATEM Software Control