背景
知らぬ間に作られているDefaultResourceGroup-[geo]
都度消してるのにすぐ復活、なぜなのか。
結論
Azure Functions 消費量(サーバレス)プランを
Azure Portalで作ろうとするとDefaultResourceGroup-[geo]が自動作成される
Azure Functions 消費量(サーバレス)プランを作りたいときはCLIで
正確に言うと、Azure Functionsの作成以外でもいくつかパターンがありますが、
とりあえずここでの結論になります
調査
リソースグループの説明は不要だと思いますが、
DefaultResourceGroup-[geo]
について説明します
ワークスペースとは、データのコンテナーとして機能する Azure リソースです。 組織のメンバーは、複数のワークスペースを使用して、IT インフラストラクチャの一部またはすべてから収集されるデータのさまざまなセットを管理する場合があります。
Log Analytics エージェントから収集されたデータは、Azure サブスクリプションに関連付けられている既存の Log Analytics ワークスペースまたは新しいワークスペースに格納されます。
Azure portal で、Log Analytics ワークスペースの一覧を参照して表示できます。一覧には、Defender for Cloud によって作成されたワークスペースも含まれます。 新しいワークスペースに対して、関連するリソース グループが作成されます。 リソースは、次の名前付け規則に従って作成されます。ワークスペース:DefaultWorkspace-[subscription-ID]-[geo]
リソース グループ:DefaultResourceGroup-[geo]
どうやらLog Analytics ワークスペースが無い時に自動で作成される雰囲気があるので、
事前に作成した状態でAzure functionsを作ってみます
Log Analytics を事前に作成しておく
Log Analyticsワークスペース自体は既に作成しておき、
事前に作成してあるものを指定してAzure functionsを作成することで確認してみます
下図のDefaultWorkspace-[subscription-ID]-[geo]
以外のワークスペースを選択します
そうすることによってDefaultResourceGroup-[geo]
が自動で作成されているものの
DefaultWorkspace-[subscription-ID]-[geo]
は自動作成されないようになりました
それでもまだリソースグループは作られてしまうので、もう少し調べてみます
バッチ処理
Azure functionsを作成しているタイミングでリソースグループが自動作成されるため、
どのタイミングで作成されるのか追ってみます
作り進めていった結果、「関数アプリの作成」よりネットワークタブまではリソースグループが作成されませんでしたが、監視タブまで進むと、リソースグループが自動作成されていました
裏でどんな動きをしているか見てみると、DefaultResourceGroup-[geo]
がない場合に、
DefaultResourceGroup-[geo]
を自動作成するバッチ処理が動いているようです
これでは防ぎようがないため、Microsoftさんへ問い合わせをし、設定や申請で何かしら対応ができないか聞いてみました
Microsoftへ問い合わせ
以下、ご回答いただきました
・Azure Portalの動作上、Azure Functions作成時に[監視]項目に遷移した際に、Resource Group
DefaultResourceGroup-[geo]
が存在しない場合に、自動で作成されてしまいます。
・なお、Resource GroupDefaultResourceGroup-[geo]
の中にリソースが作成されるわけではございませんのでご安心ください。削除頂いても問題ございません。
・Azure CLIでAzure Functionsを作成すると、Resource GroupDefaultResourceGroup-[geo]
が自動で作成されるのを回避できます。下記公開ドキュメント/コマンドを参考にしていただけますと幸いです。
うーん、残念。
まとめ
・Azure Functions 消費量(サーバレス)プランをAzure Portalで作ろうとすると自動作成
・設定へオプトアウト申請での対策は無し
・Azure CLIでAzure Functionsを作成することで回避可能