統計検定準1級に85点で合格できました。
なかなかタフな道のりでしたので準1級合格を目指している方、特に同じようなバックグラウンドの方のご参考になれば嬉しいです。
あと単純に嬉しいのでアウトプットします。
統計検定2級はあるor取れそうくらいのレベルかつ業務で分析っぽいことをしている方には参考になるのではと思います。
統計検定挑戦歴
- 2024/5 準1級合格(CBT)
- 確率と確率分布 100%
- 統計的推測 83%
- 多変量解析法 76%
- 種々の応用 85%
- 2024/4 いろいろあって準1級再受験を決意する
- 2021/6 準1級不合格(PBT 45点くらい)以後受験をさぼる
- 2021/2 2級合格(75点)
統計関連基礎知識など
- 仕事はデータ分析関連でRやpythonは日常的に使用(しかしデータサイエンスと呼ぶには恥ずかしいレベルと組織、、、)
- 大学は理系だがバイオ系なので数学不要
- 大学受験で行列と微積は使った
使った教材
以下2点が95%です。
統計学実践ワークブック
ベタですがこれが一番大事です。
前半部分を丁寧に仕上げる
特に時間をかけたのは確率分布、推測統計周り+確率過程の1~15章でした。
私が数学苦手というのもありますが、本を流し読みしているだけだと理解がふわっとしたままで、厄介なことにわかったつもりになってしまいます。
面倒くさいですが自分で演習問題含めて式展開までして導出もできるようになればCBTには余裕で対応できると思います。
特に各種確率分布のモーメント母関数と平均分散の導出、変数変換、統計量等8章、確率過程はワークブックと後にご紹介するyoutube動画を参考にして自分で数式がかける、演習問題が解けるレベルにしておくと良いでしょう。
逆に言えば実務でよく使う回帰分析等後半部分は前半ほどがっちり理解を深める必要はなかったです。というよりワークブックもそこまで丁寧に書いていないですし、難しいときは対応しようがないほど難しいので、ある程度できるようになればOKくらいの感覚でした。
ベースとして前半の方が私の基礎知識や理解が乏しかったというのはありますが、勉強の費用対効果としては前半の方が大きく見込める印象です。
Yuya Kawaguchiさんのyoutube
これがなければ合格は無理だったといえるくらい頼りにさせていただきました。
こちらで解説されているワークブックの問題は全て視聴し、解法もほぼ完コピしました。
投稿主様も独学で統計検定準1級を取得されており、そこまでには並々ならぬ努力があったようで私のような「なんとなくしかわかっていない勢」の痒い所に手が届く解説を提供してくださっています。
その他参考にしたもの
これといったものはありませんが、どうしても導出がわからない式や定理に悩んだ時はその都度検索して個人ブログなど先人の皆様のお知恵を拝借しました。
とけたろうさんのチートシートは移動中やスマホしか見られない時によく見ていました。
あとChatGPTも知識の整理や確認に使えました。
例: ARモデルとMAモデルのコレログラムの違いは?、欠損値補完における平均値代入と回帰代入それぞれで平均分散相関係数が過大もしくは過小評価されるか教えて?
日常でできること
ワークブックを中心とした座学をしっかりするのは大前提です。その上で業務や研究、授業でデータ分析をする機会がある人は日常から準1級合格につながることもあると思います。
私は機械学習のライブラリを使うこともあるのですが、公式ドキュメントやvignetteを積極的に読むようにしました。数式アレルギー克服にもなりますし、機械学習系に直接役立ちます。
データを触る機会があるなら分布を確認してどの分布が当てはまりが良いか、最尤推定したらどうなるか、AICでモデル選択したらどうなるか、などインプットもアウトプットもできる機会が日常にはたくさん転がっています。
受験までの心構え
受験までは合格できるか不安で、やればやるほど自分の理解不足が露呈するのでこんなんで受かるのか?と疑心暗鬼に陥っていました。
CBT試験中は手ごたえもあったのでそこでやっと自信に変わった感覚です。勉強していてなかなか自信がつかない方もいると思いますが正常です。むしろちゃんと成長している証拠かと思います。
3年前にPBTで不合格食らった私はふわっと理解しかしていないのに変に自信のある勘違い野郎でしたので。
今後
社内に準1級ホルダーもしくは準ずる方を見かけないので仕事でも少し自信を持ちたいです。(偉そうにもしたいです)
次は一級目指して頑張ります。一級目指している方は一緒に頑張りましょうー