非常にニッチな案件であるが,自分の備忘録として。
以下の条件で役立つtipsです。
- Varian Eclipseを使用して治療計画を行う
- POを使ったOptimizeを行う(PROでは知らない)
- VMATプランを作成
Target structureに対する線量制約の全体への寄与は通常,$w\cdot (d_i-d)^2$ の様に,あるボクセルの目標値 $d$ に対して現在の値 $d_i$との差を二乗して,weight $w$ を乗じて求める。しかし,target structureへ対する制約がupper, lowerの一つづつしかない場合は,$w\cdot (d_i-d)^3$となり,通常より大きな影響力を持つ。なので,weightが0のdummy constraintを追加すると使い慣れた二乗の方の式が採用される。
また,VMATのOptimizationを行う際に,Normal Tissue Objective (NTO) を使うことがある。このNTOでは,105% とか 100%とかの線量を指定しなければならないが,これは何に対する線量かというと,Target structureの最小のupper constraintに対する線量である。つまり,target structureのupper constraintに103%, NTOに105%などを使っていたら,処方線量の103%のさらに105%,となるのでNTOが甘くなる。
これら両方を一度に解決するためにweight 0のupper constraintをダミーとして用いることは有用かもしれない。