エイリアスとは?
偽名、別名、通称などの意味を持つ英単語。ITの分野では、ある対象や実体を、複数の異なるシンボルや識別子で同じように参照する仕組みを指す。別名。
簡単に言うと、ターミナル操作に使うコマンドを自分で打ちやすいようにカスタマイズして実行出来るよ、ということ。
(例) "hello world!!"と出力する場合
通常
echo "hello world!!"
エイリアス使用
hw
hello
とworld
の1文字目を組み合わせて独自のコマンドにしてみました。出力結果はどちらも同じです。
こんな風に短く出来ちゃう。エイリアスを使う以外の選択肢が無い。
エイリアスの設定方法
1. .bash_profileと.bashrcを作成する
ホームディレクトリ下にファイルを作成します。
cd ~
touch .bash_profile .bashrc
「.bash_profileと.bashrcって何?」とか「2つがどう違うのかよく分からない」って方は、非常に分かりやすく内容をまとめてくれている↓の記事を読むのがオススメです。
2. .bash_profileを編集する
ファイルを開いて
vi .bash_profile
以下を記述
if [ -f ~/.bashrc ] ; then
. ~/.bashrc
fi
ターミナルにログインした際に、.bashrc
を読み込むようにしてあります。
ファイルを開いて保存するまではvimコマンドを使用します。
今回の操作で使うのは以下のみ。
#ファイルを開く
vi [ファイル名]
#編集モードにする
i
#編集モードを終了する
(escボタン)
#編集内容を保存して終了する
:wq
他のvimコマンドも確認しておきたいよーって方は↓の記事に目を通すといいかも。
3. .bashrcを編集する
ファイルを開いて
vi .bashrc
あとは下記のような形式で自由にエイリアスの設定を記述して保存するだけ。何個でも作れる。
alias [独自コマンド]= "実行コマンド"
冒頭で先述した例だと、下記のように設定する。
alias hw="echo hello world!!"
4. 設定を反映する
source ~/.bash_profile
source
は、ファイル内に書かれたコマンドを現在のシェルで実行するコマンドです。
.bash_profile
内に.bashrc
を読み込む記述をしたので、それが実行されエイリアスの設定が反映されます。
便利なエイリアス設定の例
参考までに、私が実際に設定しているエイリアスの一部をご紹介。
エイリアスの使用に慣れると、ターミナル操作が爆速になります。
Git操作系
alias ga="git add"
alias gl="git log"
alias gb="git branch"
alias gf="git fetch"
alias gst="git status"
alias gco="git checkout"
alias gcm="git commit -m"
alias grh="git reset --hard"
alias grs="git reset --soft"
alias gpso="git push origin"
alias gplo="git pull origin"
docker操作系
alias dl="docker logs"
alias dps="docker ps"
alias dst="docker start"
alias dsp="docker stop"
alias dcex="docker-compose exec"
ディレクトリ移動系
alias .="cd .."
alias ..="cd ../.."
alias pjt="cd ~/Desktop/work/my_project"
その他
alias ns="npm start"
alias pa="php artisan"
まとめ
『ツールの操作スピードを上げることが即、生産性の向上に直結する』 (下記書籍より一部抜粋)