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jqを使ってJsonの深いネストにあるキーの値を抽出する方法(上の階層のキーがわからない時)

Last updated at Posted at 2016-06-03

jqでJSONを整形してる時に、深いネストのキーを検索する方法のメモ
ただ、この記事はjq歴3時間のド素人書いたやつなので、もっといい方法が絶対あるはず(と言うか誰かおしえてください)

#キー名でのフィルターのかけ方

例えば以下のJsonファイルで「key1」というキーを持つ文字列だけを取り出したい場合は以下のように書く。

test.json
{
    "key1":{
        "key2":"value1",
        "key3":"value2"
    },
    "foo":"bar"
}
Terminal
$ jq '.key1' test.json
{
  "key2": "value1",
  "key3": "value2"
}

要するに.hogeって書けば、ドットの後に続けた文字列のキーに該当する値を返してくれる。これは連続で書くこともできて、例えば以下のように書くと、ネストを掘りながらフィルターを掛けることができる。

Terminal
$ jq '.key1.key2' test.json
"value1"

ただしこのフィルターは1階層目のキーしか見てくれないので、例えば以下のように書いてしまうとnullが帰ってきてしまう。

Terminal
$ jq '.key2' test.json
null

つまりこのフィルターで値をとってきたい場合、「抽出したいキーの名前はわかってるんだけど、その上の階層でどんなキーが指定されてるのかわからなくて、そもそも何階層目にあるかわからない」って時には上手く動かない。

要するにどんな階層にいても目的のキーを抽出してくれるgrep的な何かがほしいわけです。(まあそれこそgrep使えばいいのかもしれないけど)。

#recurseを使う
resurseってのはJsonのオブジェクトの中身を再帰的に展開してくれるフィルター。たぶん見てみるのが一番早いと思う。

test.json
{
    "key1":{
        "key2":"value1",
        "key3":"value2"
    },
    "foo":"bar"
}
Terminal
$ jq 'recurse' test.json
{
  "key1": {
    "key2": "value1",
    "key3": "value2"
  },
  "foo": "bar"
}
{
  "key2": "value1",
  "key3": "value2"
}
"value1"
"value2"
"bar"

とまあこんな感じでオブジェクトの中身を展開してくれる。こいつを使うと、どんなに深いネストの中にあるキーで強制的に1階層目に持ってこれるわけです。代わりに余計なものがいっぱいくっついてくるけど。

なので、select関数を使って、「key2」を一階層目のキーに持たないオブジェクトを削除する。

test.json
{
    "key1":{
        "key2":"value1",
        "key3":"value2"
    },
    "foo":"bar"
}
Terminal
$ jq 'recurse | select(.key2)' test.json
{
  "key2": "value1",
  "key3": "value2"
}

ここでの「|」は、シェルの「|」とほぼ同じ意味で、左の出力結果をそのまま右のフィルターの入力パラメータに利用する事ができる。

ここまでくればあとはフィルターをかけるだけ

Terminal
$ jq 'recurse | select(.key2) | .key2' test.json
"value1"

略式でこう書くこともできる。

Terminal
$ jq 'recurse | select(.key2).key2' test.json
"value1"

こんな感じで無事「key2」の値を取ってくることができた。

ちなみにselect関数を使わないと、以下の様な感じで「key2」を持たないオブジェクトに対するフィルター結果であるnullが残ってしまう。

test.json
{
    "key1":{
        "key2":"value1",
        "key3":"value2"
    },
    "foo":"bar"
}
Terminal
$ jq 'recurse | .key2' test.json
null
"value1"

#recurse応用
recurse関数は以下のように再帰的にフィルターをかけながら展開することもできる(と言うかこっちが本来の使い方?)

test.json
{
    "key1":{
        "key2":"value1",
        "key3":"value2"
    },
    "foo":"bar"
}
Terminal
$ jq 'recurse(.key1)' test.json
{
  "key1": {
    "key2": "value1",
    "key3": "value2"
  },
  "foo": "bar"
}
{
  "key2": "value1",
  "key3": "value2"
}

おんなじキー名が連続してネストされているような場合に使うらしい。そんな時あるのかな・・・

より詳しい使い方は公式サイトのマニュアル見てください。
日本語訳してくれているページも参考になりました。感謝
ブラウザでjqを試し打ちできるページもあるので、いろいろ遊ぶと楽しいです。

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