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問題構造ツリーのアレンジ

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前提

TOCの思考プロセスツリーの1つである現状構造ツリー、未来構造ツリーについては、
ググれば詳細が色々出てくるので、そちらを参照ください。

ここでは各ステークホルダーの関心が把握しやすいように、
その各ステークホルダーの見ている抽象度合い(ミクロなスコープなのか、マクロなのか)
を意識した、問題構造ツリーにアレンジして使ってみたUDEマップの内容を記載する。

背景

前職で未来問題構造ツリーを作成していた際に、
各DEの要素が誰にとっての嬉しい結果なのか?などをその都度ステークホルダーマップと
行き来しながら整合性を測るというちょうぜつ面倒くさい体験があった。

その図が固定的であるならともかく、ステークホルダーにとってのUDE(望ましくない状態)
やDE(望ましい状態)は、変化するものであるので、
問題構造ツリーを見たら、そのDEなどがどのステークホルダーにとっての関心なのか?
などを瞬時に見分けられると嬉しいな といういきさつがあった。

そこでUAF(下図)のように抽象度を意識した構造ツリーであった方が、
見やすいし、仮にあるステークホルダーにとってのDEが変化した際にも、
速やかに図を更新しやすいだろうと思って、今回の実験を思いついた。

UAFGrid.png

何をやるのか

やることはシンプル。
問題構造ツリーに対して、各UDEやDEの抽象度をそろえて図を作成するだけの話。

27-figure01.gif

要は、上図のように各抽象度ごとに関心を区切って考えるということ。
上の段の方に行けば行くほどUAFでいうStrategicビューなどの関心、
下の段に行くほどResourceなどの具体的なビューの関心になるように配置することを心掛ける。

どうやってやるのか

UAFの状態列とはまた別で、UDEとDEが考えられる列を追加して考えてみる。

そして何よりも、まずはスコープの範囲を最初に決める。
企業全体で考えいのか? それともまずはお試しとして初期投資を抑えるために、
1つの事業の範囲内でのみ考えるのか?といったことを定義する。

Resourceビュー(具体)から全体像をマクロに見る事業戦略や経営戦略を考える。
1つの事業のスコープでのみ考えるのならば、Strategicは事業戦略ビューになり、
事業戦略を考えるステークホルダーの関心が最上位になるように配置して考える。

とりあえずUDEをブワーって列挙しってやってるとあっという間に発散して、
ノイズが多くて何が本質的な要素なのか?がわかりにくくなるし、
収束させづらいので、兎に角 各抽象度ごとステークホルダーの関心であるUDEを抽出する。

その要素の中で上位下位概念のUDEと因果関係で明らかに結びつくようなものを結んでいく。

より応用的な内容

匠の価値分析モデルにある、価値記述と組み合わせることでより威力を発揮すると思っている。

どのように使うかというと、
「UDEからDEに変化することで、価値である〇〇が実現できるからうれしい」
というように、現状問題構造ツリーと未来問題構造ツリーとを比較して、
現状から未来ツリーの方に移行することによって、各ステークホルダーの価値は叶うか?
そのステークホルダーにとっての価値はいったい何なのか?
ということまで浮き彫りにしやすい。

いきなり価値を抽出するということは、圧倒的に困難な場合が多いので、
私自身はこの方法をお勧めしています。

20180614012203.jpg

価値を特定後にDEを更新

「あなたにとっての価値を言ってください」と言っても、
言語化できないステークホルダーは非常に多いので、
まずは「不満に思ってることを教えてください」とUDEを抽出し、
そこからDEを考えて、UDE→DEへ変えたい理由として【どんな価値】を叶えたいか?
の精度がぐっと向上する。

しかもそれはより精度の高いユーザーストーリーマップを作成できることにもつながる。

価値を特定できたとしたら、「だとしたら本当のDEってそれでなく、これだよね」
といったような修正もしやすくなる。

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