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これからの時代求められる品質②

Last updated at Posted at 2023-05-22

前回のつづき

この記事は1つ手前の【これからの時代求められる品質①】の続きに該当する記事である。
書きながら希望と夢を感じ、同時に多くの人に理解されないこの素晴らしい品質という、
わが子のようなものに対して向き合っていたら号泣しながら書いていた。
そのため誤字脱字は許してほしい。

モノからコトへ

SaaSなどがいい例であり、シェアリングエコノミーなども進んできている昨今では、
これからもモノを【所有】することから必要な時だけ【利用】する流れが進む。

所有していた際に求められる利用者がモノの品質を重視していた過去と違って、
これからはコトの品質、つまりServiceビューの品質とその先にどんな目的を達成したいのか?
といったものへの品質へと観点を変えなくてはならない。

つまり、モノの品質の上で成り立つ、コトの品質の観点へと変換しなくてはいけないため、
全く異なる観点の品質特性まで考慮しなくてはいけない。

そのサービスを利用することによって
・どのくらい快適なのか?
・どのくらい安心して利用できるのか?
・どのくらい面白いと感じることができるのか?
・どのくらい自分たちが成長しあえたと感じることができるのか?
といった【感情を伴う価値】、いわば【感動体験】を満たす品質特性が重要視される。

自動車業界の変化

これまでの【所有】する時代では、
・高耐久性
・安定性
といった品質が重要視されてきたが、

【利用】する時代においては、耐久性といったものよりも
予期せぬ事態を予測できること、故障とかする前にメンテナンスできることが求められる。
つまり、コードの不吉なニオイと同様に
リスクの兆候の香りがしやすい、分析しやすい構造であることと、高いメンテナンス性が求められる。
そのため今まで以上に迅速に最適なアーキテクチャにすることが求められる。

田舎とかみたいな一家に数台車があるような状況下では、
【所有】が求められる品質になることがまだまだ続くと予想されるが、
都市部のようなそもそも車を【所有】ではなく、【利用】するような場合ではコトへの品質が強く求められる。

これはどのように計測するのだろう?と思ったが、
ユーザーからのフィードバック内容だけではないことに気づいた。
というのも、多くのユーザーは自分の内情になんて気づけてはいないから、
その瞬間にどの程度「うわ✨」て感動したか?だけでは、品質を十分に考慮できているとは言えない。
表面的なフィードバック内容だけでなく、製品を使った後こんな行動をするはずだよね、
仮にその瞬間喜んでいなくても、心の奥底でキッカケをつくることができれば、
昨日まで行動していなかった人が、さっそく別の行動をとり始めるかもしれない。
このような行動予測を事前に建てたうえでデータ集計によって検証したうえで、
そのユーザーがいまこの瞬間嬉しいではなく、ある程度時間をかけたうえで
「あのサービスを利用したおかげでいまのこの嬉しさがあるんだ」と実感できるという、
未来時点でのユーザーっていう観点での品質の考慮も非常に重要であると感じた。

これを用いてアナロジーに展開

製品もヘヴィユーザーに対する製品の品質(所有観点での品質)と、
たまにしか利用しないライトユーザー向けの品質(利用観点での品質)とで
分けなくてはいけないことが予想できる。
現状の製品の品質は、ヘヴィユーザー向けであるため、ライトユーザーは他の製品に浮気しがち。
かといって1つの製品にヘヴィユーザー向けの品質とライトユーザー向けの品質両方を
盛り込んでしまうのは、今の強みのとがった部分が削れてしまうため危険とみている。
競合相手たちと柔軟に手を取り合って、
ヘヴィユーザー向けサービスとライトユーザー向けサービスの両方を実現することが求められる。
もちろんそこへは「売り上げがどうの~~」とかいったリスクは絡んでいるが、
コトへの時代を生き抜くには競合相手達とお互いの強みを生かし合うように手を取り合わなくてはいけない。
これはSoSが表現している性質とまさにそっくりである。
さらにその組織を超えた体験を経て私たちがどんな感動体験をゲットするのか?
使ったユーザーが使ってみてどんな嬉しい体験をするのか?
もっとモデリング初心者の人々も議論に参加できることでアイデアが拡がりやすくなるとか
そのような体験に関する品質まで考慮する必要があると考えられる。

SoSでの利用

システム同士も所有から利用へシフトチェンジ。
何でも1つのシステムで実現しようって考えるのではなく【ないものは外部のものを利用する】ていう思考へ。
めちゃくちゃ頻繁にしかも密に利用するサービスならばそれは所有サービスになるから、
自分のとこに統合してしまうって考えるのありだが、
そんなに高頻度でなく疎結合なサービスであるならば、外部のものを使って連携するって考える。

組織同士のコラボレーション

通常のシステム以上にSoSでは、受託先と依頼先のコラボレーションが求められる。
というのも、SoSに異なる強み・特性が求められる者同士を連携させて1つの大きな目的を達成するのと同様に、
組織同士でもこのような連携をしてさらに大きな目的を達成するという体験を
アーキテクトチームだけでなく組織レベルで体感すること、
強いコラボレーションによって組織という壁を超えて顧客の成し得たいことをお互いに達成することに注目することが求められる。

プロジェクトというイベントを通して組織を超えて他のメンバーとの繋がり、
共に成長したという実感、大切にしてる価値観の共有といった感動体験を体感できること
がSoS×DXプロジェクトに求められる 感情を伴う品質 である。

次の③記事へつづく

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