はじめに
こちらの書籍を読みました。
マネジメントに関して、そもそもマネージャーとはなにかからはじまり、1on1のすすめかたや人材採用、ひいてはセルフマネジメントについてまで、基礎的なことが幅広く書かれており未経験のわたしは非常に学ぶことが多かったです!
その中から、良いチームの作り方について少し書かせて頂きます。
良いチームとはなにか
まず、いいチームとは何かという定義からはじまります。
いいチームといってもそれぞれの人が考えるいいチーム像があると思いますが、
ここではGoogle社の研究を参考にしていきます。
研究によると、いいチームとは、「誰がチームのメンバーであるか」よりも、「チームがどのように協力しているか」が重要とのことです。
そして、次の5つの因子がチームに影響しているといいます。
心理的安全性とは
いずれの因子も重要ですが、ベースとなっているのが心理的安全性とのことです。
様々なところで話題となるため、ご存じの方も多いかと思います。
1990年代から存在していた言葉のようですが、Google社の研究から爆発的に広がったようです。
心理的安全性とは、対人関係においてリスクある行動を取ったときの結果に対する個人の認知の仕方、つまり、「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」と信じられるかどうかを意味します。心理的安全性の高いチームのメンバーは、他のメンバーに対してリスクを取ることに不安を感じていません。自分の過ちを認めたり、質問をしたり、新しいアイデアを披露したりしても、誰も自分を馬鹿にしたり罰したりしないと信じられる余地があります。
https://rework.withgoogle.com/jp/guides/understanding-team-effectiveness/#define-effectiveness
個人が過ごしやすい環境であれば心理的安全性が高いという認識でしたが、本来はその一歩先の、自身の考えを発言してもチームの誰からも馬鹿にされたり罰したりされたりしないということだったのですね。
確かに、こんな基礎的な質問で自身が無知だと思われないか心配で質問しなかったり、作業が期限に間に合うかギリギリの時に誰にも相談できなかったりということが過去に多々ありました。
また、困っている時だけでなく、そのプロジェクトに対する改善案などそれぞれが積極的に発言しあえる環境であればよりいいですね!
心理的安全性を高めるために、個人にできる取り組みの例
ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー・エドモンソン氏は心理的安全性を高めるために、個人にできる簡単な取り組みの例として以下の3点を挙げています。
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仕事を実行の機会ではなく学習の機会と捉える。
たとえなにか失敗してしまったとしても、起きてしまったことはどうしようもありません。なぜ失敗したのか、どうすれば同じ失敗を起こさないようにできるかを学び、次に繋げることが重要ですね。 -
自分が間違うということを認める。
間違えを起こさない人はいません。
きっと完璧だと思っているあの人も、大なり小なり様々な間違いをおかしてきて今があるはずです。
こちらも事実を素直に認め、次に繋げることが重要です。 -
好奇心を形にし、積極的に質問する。
例えば、会議のなかや他人のコードを読んでいるときなど、自分の考えと違うことに出くわす場面があると思います。
そんな時には否定から入ったり、こんなこともわからないのかと思われるのではないかと萎縮するのではなく、どんな考えでそうなるのか聞いてみると、きっと相手は優しく教えてくれるでしょう。
終わりに
さまざまなところで見聞きする心理的安全性という言葉ですが、今回改めてまとめることで今までの認識と違うことも出てきたり、そのためにどうすれば良いのか学べたりといい機会になりました。
ただ、心理的安全性は良いチームを作るための一つの要素でしかないため、その他の要素についても気にかけて行動していこうと思います!
最後までありがとうございました!