JIT Compile - Just In Time コンパイル
はじめに
「見た目は JavaScript、頭脳(中身)は Ruby、(安定感は AC/DC)」 でお届けしているスクリプト言語 Kinx。作ったものの紹介だけではなく実現のために使った技術を紹介していくのも貢献。その道の人には当たり前でも、そうでない人にも興味をもって貰えるかもしれない。
前回のテーマは VM (Virtual Machine)。今回のテーマは JIT。
- 参考
- 最初の動機 ... スクリプト言語 KINX(ご紹介)
- 個別記事へのリンクは全てここに集約してあります。
- リポジトリ ... https://github.com/Kray-G/kinx
- Pull Request 等お待ちしております。
- 最初の動機 ... スクリプト言語 KINX(ご紹介)
正直、JIT は道半ばでコード晒すのもイマイチだが、参考にはなるかと思う。コントリビューター募集中というのもあるので興味があればよろしくお願いします。
追記:
何気にだいぶアップデートして、出力コードの質はここの記事よりもだいぶ良くなってる(はず)。あと、Switch-Case もサポートしたし、オブジェクトへのアクセスも一部だができるようになっているので、この記事はちょっと古い情報です。どこかで最新にアップデートするか、別記事でフォローします。
JIT コンパイラとは
Just In Time、つまり まさにその場で コンパイルして実行する方式。ネイティブコード(機械語)にコンパイルして実行するため実行速度を追い求める人たちの間では欲しくてたまらない機能の一つ。
ただし、プロセッサーごとに個別に実装しないといけない。x64 だけ、とかならまだいいんだけど、どっかで ARM くらいはサポートすっかなー、とか、PowerPC は、SPARC?、とかになると、そもそもテストするのが大変だ。
Ruby 方式
Ruby も最近 JIT サポートをアピールしはじめたが、その辺の大変さからうまく?逃げている。つまり、C ソースを作成して、他のコンパイラでコンパイル したものを自分のプロセスに取り込む、といったことをしている。コンパイラがホストコンピュータ用のコードを出力してくれるし、もともと他人のモノなので Ruby 自体はプロセッサーを意識しなくて良い。
まあ逃げ方としてはそうなるとは思うが、しかしそれでは実行環境にコンパイラが必要になってしまう。しかもなにより Windows 環境で Visual Studio をインストールしてください、とか、Cygwin インストールしてください、とは 言えない というのが私の感覚です。開発者以外にコンパイラをインストールさせるのは ... かなり気が引ける。
sljit
そこで sljit を採用した。sljit はアセンブラを抽象化しており、その抽象化アセンブラで書くことでコード出力時に x64 や ARM などに合わせて出力ができるようになっている。その代わり、レジスタ数とかどのプロセッサーでも共通に使えるようにミニマムに合わせておかなければならない。
ただし、x64 以外ではテストしていないので悪しからず。
尚、ネイティブ・コード用 IR 出力ルーチンは src/ast_native.c にあり、sljit を使ったネイティブ・コード用コンパイラは src/nir_compile.c にある。そして、まだ実装されていないものが沢山あることがわかる。。。
個別の実装(特徴)
いくつか個別の実装の内容を記載してみる。まだまだやらなきゃいけないことが沢山あるなあ。
IR (Intermediate Representation)
ネイティブ・コードに変換する上で扱いやすいように、VM 用の IR と異なるコードを出力する。いやいや本当に違うものを出力する。なぜなら、例外の扱いとかコンパイル時点における型チェックの厳密さとかが全く異なるからで、それに合わせて違う体系になっている。
例えば;
native nfib(n) {
if (n < 3) return n;
return nfib(n-2) + nfib(n-1);
}
function fib(n) {
if (n < 3) return n;
return fib(n-2) + fib(n-1);
}
これは以下のようになる。
nfib(1, 10):
.L0
1: jmp .L1
.L1
2: load r1, $(0,0)
3: lt r2 = r1, 3
4: jz .L4
.L2
5: load r3, $(0,0)
6: ret r3
.L3
8: jmp .L4
.L4
9: load r4, $(0,0)
a: sub r5 = r4, 2
b: arg r5
c: call r6 = [rec-call]()
d: excpt r7 = check
e: jz .L6
.L5
f: excpt off
10: excpt on
11: ret 0
.L6
13: load r7, $(0,0)
14: sub r8 = r7, 1
15: arg r8
16: call r9 = [rec-call]()
17: excpt r10 = check
18: jz .L8
.L7
19: excpt off
1a: excpt on
1b: ret 0
.L8
1d: add r10 = r6, r9
1e: ret r10
.L9
20: ret 0
fib:
.L460
d06: enter 23, vars(1), args(1)
.L461
d07: lt_v0i $0(0), 3
d08: jz .L463(d0a)
.L462
d09: retvl0 $0(0)
.L463
d0a: pushvl0 $0(0)
d0b: subi 2
d0c: callvl1 $1(34), 1
d0d: pushvl0 $0(0)
d0e: subi 1
d0f: callvl1 $1(34), 1
d10: add
d11: ret
d12: halt
長くなるので各命令の意味は省略します。ちょっと無駄なコードも見え隠れ(隠れてない)するが、こんな感じの出力を現時点ではする。しかし、こうやって書くと改善点も客観的に見えるというメリットもあるね。
例外処理
ネイティブコードでも try-catch-finally
をサポートするにあたり、多少工夫が必要。setjmp/longjmp が使えれば簡単だが、JIT コード内で、しかも複数プロセッサー対応を目指した抽象化アセンブラの範囲内では使えないので実現するのはちょっと骨が折れた。
具体的には以下の通りに実装されている。
- 例外が発生したかをチェックできる特別なフラグを用意する。
- 例外発生時、フラグを立て、キャッチ・ルーチンがあればそこにジャンプする。
-
finally
があればそれを実行する。 - 同じ関数内に次の(外側の)キャッチ・ルーチンがあれば、そこにジャンプ。
- 無ければ return する。
- リターンは関数呼び出しの次のコードなので、そこには例外が発生したかのフラグを確認するコードを出力しておく。
- 例外発生を検知したら、上記と同じ形で伝播させていく。
スタックトレースも作れるはずなのだが、他のことを優先しているので今はできていない。どっかできちんとやる。
型チェック
ネイティブコードでは型チェックは重要。関数の入口で引数の型をチェック。レキシカル変数をアクセスする場合もチェック。関数から帰ってきたときにもチェック。型が期待するものと違ってたらすぐさま例外を上げるようになっている。
Switch-Case
sljit のライブラリを色々見たのだが、sljit の世界の中でどうしてもジャンプテーブルの実現方法が分からなかったので、今はサポートできていない(具体的にはレジスタ値にジャンプする方法がインターフェースとして用意されていない模様)。
最悪は if-else
で実現するくらいだが、ジャンプテーブルの無い Switch-Case は軽自動車並みのエンジンで見た目だけ F1 カーといった感じなので、やる意味があるかどうか。sljit を改造するという手もあるが、x64 以外はすぐに対応できそうもない、といったところ。
VM 関数呼び出し
これも現在は未サポート。子 VM を起動してジャンプすれば良いとは思うが、入れ子になった VM 内で例外が発生した場合の処理が大変そうなので、まだ手がつけられていない。おそらく以下のような感じでできるのでは、と思っているが、どうだろう。
- フレームに
native
からのコールであるフラグを立てる。 -
return
時、native
からであれば復帰値をセットして VM からreturn
する。 - 例外発生時、スタックを巻き戻している最中に
native
コールされたフラグを見つけた場合、そこでスタックトレース情報の作成を中断し、native
向けの例外情報を設定してnative
にリターン。native
側に帰ってきたら、native
での例外伝搬の仕組みで伝搬させていく。
他に気にするところはあるかな。例外のスタックトレースを native
関数内でも保存するようにしないといけないな。やってみる時間があれば挑戦してみる、という予定。
オブジェクトへのアクセス
レキシカル変数へのアクセスはできるので、できるはずだがこれもまだ未サポート。演算で認められていない型同士の演算をきちんと拒絶、もしくはきちんとキャストするようにした上で、オブジェクトへのインデックス・アクセスをできるようにすれば良いだけだが、先にテストコードとドキュメントとライブラリを充実させたいもので。
そのうちやる。
レジスタ割り付け
複数のプロセッサーに対応させようとすると、レジスタ数の縛りが結構キツイ。なので割り切ってレジスタ割り付けは省略。全部ストア・ロードで対応。出力コードは汚いが、マイクロベンチマークである程度パフォーマンスが出ているので、良しとした。
尚、最初の例ではあえて載せていなかったが、x64 向けコードを出力させてみると以下のようになる。うむ、汚い。大半は型チェックと例外チェックなのだが、演算内容に対しても全くレジスタ割り付けしていないのも分かるだろう。毎回ストア・ロードしているし、無駄にストアしたのを再度ロードしたりしているのでその辺は簡単に改善できそうではある。今のところ重要度は高くないのでペンディング中。return
くらいは一か所に集めるか。
nfib: (native-base:0x7f1b2aa50010)
0: 53 push rbx
1: 41 57 push r15
3: 41 56 push r14
5: 41 55 push r13
7: 55 push rbp
8: 41 54 push r12
a: 48 8b df mov rbx, rdi
d: 4c 8b fe mov r15, rsi
10: 4c 8b f2 mov r14, rdx
13: 48 81 ec 68 02 00 00 sub rsp, 0x268
1a: 49 8b 47 08 mov rax, qword [r15+0x00000008]
1e: 48 83 c0 01 add rax, 0x01
22: 49 89 47 08 mov qword [r15+0x00000008], rax
26: 48 3d 00 04 00 00 cmp rax, 0x400
2c: 72 29 jb 0x00000057
2e: 48 c7 43 20 01 00 00 00 mov qword [rbx+0x00000020], 0x01
36: 48 c7 43 28 06 00 00 00 mov qword [rbx+0x00000028], 0x06
3e: 48 c7 c0 00 00 00 00 mov rax, 0x00
45: 48 81 c4 68 02 00 00 add rsp, 0x268
4c: 41 5c pop r12
4e: 5d pop rbp
4f: 41 5d pop r13
51: 41 5e pop r14
53: 41 5f pop r15
55: 5b pop rbx
56: c3 ret
57: 49 83 bf 10 01 00 00 01 cmp qword [r15+0x00000110], 0x01
5f: 0f 85 52 02 00 00 jnz 0x000002b7
65: 49 8b 57 10 mov rdx, qword [r15+0x00000010]
69: 48 89 14 24 mov qword [rsp], rdx
6d: eb 00 jmp 0x0000006f
6f: 48 8b 14 24 mov rdx, qword [rsp]
73: 48 89 94 24 18 02 00 00 mov qword [rsp+0x00000218], rdx
7b: 48 c7 84 24 20 02 00 00 01 00 mov qword [rsp+0x00000220], 0x01
87: 00 00 48 83 bc 24 18 02 00 cmp qword [rsp+0x00000218], 0x03
90: 00 03 jb 0x0000009e
92: 72 0c 48 c7 84 24 20 02 00 00 mov qword [rsp+0x00000220], 0x00
9e: 00 00 00 00 48 83 bc 24 20 cmp qword [rsp+0x00000220], 0x00
a7: 02 00 jz 0x000000d3
a9: 00 00 74 2a mov rdx, qword [rsp]
ad: 48 8b 14 24 48 89 94 24 mov qword [rsp+0x00000228], rdx
b5: 28 02 00 00 48 8b 84 24 mov rax, qword [rsp+0x00000228]
bd: 28 02 00 00 48 81 c4 add rsp, 0x268
c4: 68 02 pop r12
c6: 00 pop rbp
c7: 00 41 pop r13
c9: 5c 5d pop r14
cb: 41 5d pop r15
cd: 41 pop rbx
ce: 5e ret
cf: 41 5f jmp 0x0000006d
d1: 5b c3 jmp 0x000000d3
d3: eb 9c eb 00 mov rdx, qword [rsp]
d7: 48 8b 14 24 48 89 94 24 mov qword [rsp+0x00000230], rdx
df: 30 02 00 00 48 8b 94 24 mov rdx, qword [rsp+0x00000230]
e7: 30 02 00 00 sub rdx, 0x02
eb: 48 83 ea 02 48 89 94 24 mov qword [rsp+0x00000238], rdx
f3: 38 02 00 00 48 8b 94 24 mov rdx, qword [rsp+0x00000238]
fb: 38 02 00 00 48 mov qword [rsp+0x00000018], rdx
100: 89 54 24 18 48 c7 84 24 18 01 mov qword [rsp+0x00000118], 0x01
10c: 00 00 01 00 mov rcx, qword [rbx+0x00000018]
110: 00 00 48 mov rax, rbx
113: 8b 4b 18 48 mov rdx, qword [r15+0x00000008]
117: 89 d8 49 8b 57 mov qword [rsp+0x00000010], rdx
11c: 08 48 89 54 24 lea rsi, [rsp+0x00000008]
121: 10 48 8d mov rdi, rax
124: 74 24 call rcx
126: 08 48 89 c7 ff d1 48 89 mov qword [rsp+0x00000240], rax
12e: 84 24 40 02 00 00 48 c7 84 24 mov qword [rsp+0x00000248], 0x01
13a: 48 02 00 00 mov rax, qword [rbx+0x00000020]
13e: 01 00 00 00 cmp rax, 0x00
142: 48 8b jnz 0x00000150
144: 43 20 48 83 f8 00 75 0c 48 c7 mov qword [rsp+0x00000248], 0x00
150: 84 24 48 02 00 00 00 00 00 cmp qword [rsp+0x00000248], 0x00
159: 00 48 83 bc 24 48 jz 0x0000018e
15f: 02 00 00 00 0f 84 2f 00 mov qword [rbx+0x00000020], 0x00
167: 00 00 48 c7 43 20 00 00 mov qword [rbx+0x00000020], 0x01
16f: 00 00 48 c7 43 20 01 00 mov rax, qword [rsp+0x00000210]
177: 00 00 48 8b 84 24 10 add rsp, 0x268
17e: 02 00 pop r12
180: 00 pop rbp
181: 48 81 pop r13
183: c4 68 pop r14
185: 02 00 pop r15
187: 00 pop rbx
188: 41 ret
189: 5c 5d 41 5d 41 jmp 0x0000006d
18e: 5e 41 5f 5b mov rdx, qword [rsp]
192: c3 e9 df fe ff ff 48 8b mov qword [rsp+0x00000248], rdx
19a: 14 24 48 89 94 24 48 02 mov rdx, qword [rsp+0x00000248]
1a2: 00 00 48 8b sub rdx, 0x01
1a6: 94 24 48 02 00 00 48 83 mov qword [rsp+0x00000250], rdx
1ae: ea 01 48 89 94 24 50 02 mov rdx, qword [rsp+0x00000250]
1b6: 00 00 48 8b 94 mov qword [rsp+0x00000018], rdx
1bb: 24 50 02 00 00 48 89 54 24 18 mov qword [rsp+0x00000118], 0x01
1c7: 48 c7 84 24 mov rcx, qword [rbx+0x00000018]
1cb: 18 01 00 mov rax, rbx
1ce: 00 01 00 00 mov rdx, qword [r15+0x00000008]
1d2: 00 48 8b 4b 18 mov qword [rsp+0x00000010], rdx
1d7: 48 89 d8 49 8b lea rsi, [rsp+0x00000008]
1dc: 57 08 48 mov rdi, rax
1df: 89 54 call rcx
1e1: 24 10 48 8d 74 24 08 48 mov qword [rsp+0x00000258], rax
1e9: 89 c7 ff d1 48 89 84 24 58 02 mov qword [rsp+0x00000260], 0x01
1f5: 00 00 48 c7 mov rax, qword [rbx+0x00000020]
1f9: 84 24 60 02 cmp rax, 0x00
1fd: 00 00 01 00 00 00 jnz 0x0000020f
203: 48 8b 43 20 48 83 f8 00 0f 85 mov qword [rsp+0x00000260], 0x00
20f: 0c 00 00 00 48 c7 84 24 60 cmp qword [rsp+0x00000260], 0x00
218: 02 00 00 00 00 00 jz 0x0000024d
21e: 00 48 83 bc 24 60 02 00 mov qword [rbx+0x00000020], 0x00
226: 00 00 0f 84 2f 00 00 00 mov qword [rbx+0x00000020], 0x01
22e: 48 c7 43 20 00 00 00 00 mov rax, qword [rsp+0x00000210]
236: 48 c7 43 20 01 00 00 add rsp, 0x268
23d: 00 48 pop r12
23f: 8b pop rbp
240: 84 24 pop r13
242: 10 02 pop r14
244: 00 00 pop r15
246: 48 pop rbx
247: 81 ret
248: c4 68 02 00 00 jmp 0x0000006d
24d: 41 5c 5d 41 5d 41 5e 41 mov rdx, qword [rsp+0x00000240]
255: 5f 5b c3 e9 20 fe ff ff add rdx, qword [rsp+0x00000258]
25d: 48 8b 94 24 40 02 00 00 mov qword [rsp+0x00000260], rdx
265: 48 03 94 24 58 02 00 00 mov rax, qword [rsp+0x00000260]
26d: 48 89 94 24 60 02 00 add rsp, 0x268
274: 00 48 pop r12
276: 8b pop rbp
277: 84 24 pop r13
279: 60 02 pop r14
27b: 00 00 pop r15
27d: 48 pop rbx
27e: 81 ret
27f: c4 68 02 00 00 jmp 0x0000006d
284: 41 5c 5d 41 5d 41 5e 41 mov rax, qword [rsp+0x00000210]
28c: 5f 5b c3 e9 e9 fd ff add rsp, 0x268
293: ff 48 pop r12
295: 8b pop rbp
296: 84 24 pop r13
298: 10 02 pop r14
29a: 00 00 pop r15
29c: 48 pop rbx
29d: 81 ret
29e: c4 68 02 00 00 41 5c mov rax, 0x00
2a5: 5d 41 5d 41 5e 41 5f add rsp, 0x268
2ac: 5b c3 pop r12
2ae: 48 pop rbp
2af: c7 c0 pop r13
2b1: 00 00 pop r14
2b3: 00 00 pop r15
2b5: 48 pop rbx
2b6: 81 ret
2b7: c4 68 02 00 00 41 5c 5d mov qword [rbx+0x00000020], 0x01
2bf: 41 5d 41 5e 41 5f 5b c3 mov qword [rbx+0x00000028], 0x07
2c7: 48 c7 43 20 01 00 00 mov rax, 0x00
2ce: 00 48 c7 43 28 07 00 add rsp, 0x268
2d5: 00 00 pop r12
2d7: 48 pop rbp
2d8: c7 c0 pop r13
2da: 00 00 pop r14
2dc: 00 00 pop r15
2de: 48 pop rbx
2df: 81 ret
最適化
最適化は 全く やってない。JITに関してはそんなに頑張らなくてもいいかなーと。
というか、実は VM コードに対しても現時点では全くやってない。定数の畳み込みすらやってないので、まずはそっちから。
今後
優先順位によってすぐにはできないかもしれないが、上記問題の解決はどこかでやるつもり。
それ以外、せっかく型指定できるようにしているので、native
以外での部分 JIT はできるようにした方がいいよね。逆にそれができれば native
いらない。というか、単なる int
省略記法になる。JIT とは言っても、一般的なトレーシングとかではなく、コンパイル時にコード出力してしまうのだけどね。この辺の言葉の使い方も難しい。Just In Time の範囲がどこまでかによって変わるが、一般的に 実行時に ということのようなので、これも JIT のうちでしょう。
おわりに
こうして記事にしてみると、何気に具体的な課題が見つかっていい感じですね。予定立てます。
ではでは、今回もここまで読んでいただいてありがとうございます。最後はいつもの以下の定型フォーマットです。興味がありましたら ★ とか 「いいね LGTM」 ボタンとか押してもらえるとモチベーションにつながります。どうぞよろしくお願いします。
- 最初の動機は スクリプト言語 KINX(ご紹介) を参照してください(もし宜しければ**「
いいねLGTM」**ボタンをポチっと)。 - リポジトリは ここ(https://github.com/Kray-G/kinx) です。こちらももし宜しければ★をポチっと。