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Kinx ライブラリ - File/Directory

Last updated at Posted at 2020-03-19

ライブラリ(File/Directory)

はじめに

「見た目は JavaScript、頭脳(中身)は Ruby、(安定感は AC/DC)」でお届けしているスクリプト言語 Kinx。前回の記事で プレビュー・リリースしたぜ と勇み足ぎみに突っ走ったが、マニュアルが整っていないので、やはりなかなか使いづらいに違いない。現時点で参考になるのは以下しかないし、英語なので。

そこでだ、若旦那。

少しだけマニュアル代わりになるように、簡易説明をここに記すことにしましたよ。今回は File と Directory。一番実用的な感じがしたので。

重要:
v0.1.0 ではファイル系のインタフェースが不完全だったので、急遽 v0.2.0 を用意しました。下記の内容は v0.2.0 のものです。v0.1.0 では動作しないものが一部あります。
また、標準入力をサポートしました。リリース内容は下記を参照してください。

ライブラリ

File クラス

File クラスはその名の通りファイルの読み書きをするクラスで、静的メソッドを持つ。また、new File(filename, attr) として個別のファイル・インスタンスを作成することもできる。

静的メソッド

File クラスの静的メソッドは、以下の通り。

メソッド 内容 復帰値(型) 引数 意味
File.load(path) ファイル内容をテキスト形式で一括読込み String path: String 中身を読み込むファイルパス
File.mkdir(path) ディレクトリの作成 1: 成功 path: String 作成するディレクトリ・パス
File.rename(oldname, newname) ファイルパスの変更 1: 成功 oldname: String 変更前のファイルパス
newname: String 変更後のファイルパス
File.unlink(path) ファイルの削除 1: 成功 path: String 削除するファイルパス
File.exists(path) ファイルの存在確認 1: 存在する path: String 確認するファイルパス
File.isDirectory(path) ディレクトリ名かどうかの確認 1: ディレクトリである path: String 確認するファイルパス
File.isSymlink(path) シンボリックリンクかどうかの確認 1: シンボリックリンクである path: String 確認するファイルパス
File.filesize(path) ファイルサイズの取得 Integer path: String 確認するファイルパス
File.filedate(path) ファイル日付の取得 { modified, accessed, creation } path: String 確認するファイルパス
File.setFiledate(path, obj) ファイル日付の設定 path: String 確認するファイルパス
obj: Object { modified, accessed, creation }

File インスタンス

File インスタンスは new で作る。サンプルは以下の通り。

var f = new File(filename, attr);

パラメータは以下の 2 つ。

パラメータ 取りうる値 意味
filename 文字列 ファイル名
attr 以下の値の論理和 オープン属性
File.READ 読込可能
File.WRITE 書込可能
File.APPEND 追記モード
File.TEXT テキストモード
File.BINARY バイナリモード
  • オープン属性は以下のような感じで指定する。
    • File.READ|File.APPEND... 追記モードで読み書き可能
    • File.READ|File.WRITE ... 新規作成モードで読み書き可能
    • File.READ|File.TEXT ... テキストモードで読み込み専用

File インスタンスのメソッドは以下の通り。すみません、peekgetchputch は v0.1.0 に含まれていません。。。

メソッド 内容 復帰値(型) 引数 意味
f.load() ファイルの中身を一括読み込み String
f.close() ファイルをクローズ
f.readLine() 一行読み込み String, 0: EOF
f.peek(ms) 入力があるか確認 1: 存在する、0: 存在しない ms: Integer タイムアウト(ミリ秒)
f.getch() 1 文字入力 Integer (取得文字コード)
f.putch(ch) 1 文字出力 ch: Integer 出力文字コード
f.print(...args) 改行文字なしで出力 出力文字数: Integer ...args 表示する要素(可変引数)
f.println(...args) 改行文字付きで出力 出力文字数: Integer ...args 表示する要素(可変引数)

File.open

個別に new した場合は close しなければならない(GC されたら勝手にクローズ自体はされる)が、スコープを決めて自動的にクローズさせたい場合は File.open を使うのがオススメ。スコープを抜けるとその場で自動的にクローズされる。こんな感じ。

File.open("README.md", File.READ, &(f) => {
    var l, n = 0;
    while ((l = f.readLine()).isString) {
        System.println("%4d: %s" % (++n) % l);
    }
});

File.open の内容としては、意味的には次のと概ね同等。

function FileOpen(filename, attr, func) {
    var f = new File(filename, attr);
    try {
        return func(f);
    } finally {
        f.close();
    }
}

Directory

ディレクトリをトラバースするために使う。サブディレクトリを見つけた時に再帰的に潜っていく場合は recursiveWalk、潜っていかない場合は walk を使う。

Directory.walk

Kinx のリポジトリ・フォルダで以下を実行してみるとなんとなくわかるかも("src" ディレクトリがあるので動作する、という意味。存在するディレクトリ名にすればどこでも OK)。

Directory.walk("src", &(name) => {
    System.println(name);
});

Directory.recursiveWalk

次のように実行すると違いがわかるはず("src" 配下にサブディレクトリがある前提)。

Directory.recursiveWalk("src", &(name) => {
    System.println(name);
});

おわりに

先日、昔のツェッペリンのインタビューを読んでみて、新しい何か、自分たちがやりたい何か、をガレージ・レベルからスタートさせてやっていく、ってのは改めて ロックだねえ、と感慨に耽っていました。ビッグになったロックスターたちも、最初は こういうのやりたいんだよ とガレージやクラブからスタートさせてる訳です。夢と希望を忍ばせて。

今あるものに満足せずに、また、今現在提供されているものに満足行かないようなら、文句を言うのではなく自分の手で実現させてしまうのが良いよね。そのアティテュードこそがまさに ロックンロール

まだまだ転がり続けようぜ。

で、最後はいつものおねだりの時間です。

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