#なぜVimなのか?
EclipseのようなIDEやVSCodeのような多機能エディタが世に渡る中、なぜVimのような難しくてなれないエディタを使うのをすすめるのか。
その理由は主に以下の3つである。
- ほぼホームポジションにいるだけであらゆる操作ができる
- カスタマイズ性が豊富で、突き詰めればどこまでも自分好みのエディタにすることができる
- 多くの環境にはじめから導入されており、設定ファイルも基本的にテキストだけなのでどこでも使える
####1.ほぼホームポジションにいるだけであらゆる操作ができる
Vimには無数のキーバインドやコマンドが用意されており、極めればマウスや矢印キーに手を伸ばすことなく思考のスピードでテキストを編集することができる。Vimの操作に慣れてしまえば他のエディタを使うのが嫌になるくらいになるだろう。
しかし大量のVimキーバインドをすべて習得するのは非常に難しく、慣れるまでが大変である。実は私も完璧にVimのデフォルトキーバインドを使いこなせているわけではない。だからVimの操作難易度を下げるために様々な設定でたくさん楽をするのである。
####2.カスタマイズ性が豊富で、突き詰めればどこまでも自分好みのエディタにすることができる
これが私がVimを好む一番の理由である。Vimには無数の設定項目があり、やりたいことはたいていできるようになっている。つまりVimは自分好みのオリジナルエディタへと変わることができるのだ。
さらに、Vimの世界にはたくさんの超すごい開発者たちが超有能なプラグインを公開しているため、完全に1から環境を構築する必要はなくて安心である。
####3.多くの環境にはじめから導入されており、設定ファイルも基本的にテキストだけなのでどこでも使える
VimはLinuxやMacに標準搭載されていることが多く、他の環境(クラウドサービスを含む)で自由に使うことができるので、Vimに使い慣れていると多くの開発環境に適応することができる。さらにVimの設定ファイル(.vimrc
)は完全にテキストの形式なので、簡単に持ち歩いたり、ファイルの移動ができなくてもコピーアンドペーストだけで簡単に自分の設定を反映させることができる。
しかし魔改造を行ったVimは持ち歩くことが困難であり、この利点を活かすことができない。
#なぜ"Neo"vimなのか?
Vimは多くの環境にはじめから導入されているが、Neovimは決してそんなことはない。なぜ新たにインストールしてまでNeovimを使うのか。
そもそもNeovimは、すごいVimmerたちが新たに立ち上げたVimであり、開発速度も早く本家Vimとの下位互換をほとんど維持している夢のようなVimである。魔改造VimにはうってつけのVimなので使わない手はない。
さらにNeovimは暗黒美夢王のShougo氏が作ったとてつもないプラグインを簡単に導入できる。プラグインについては別の記事で紹介するが、暗黒美夢王のプラグインは絶対にモノにするべきだ。
#Vimを使わないほうがいい場合
私はできればすべてNeovimに統一したいくらいだが、.NETやAndroidの開発はIDEを使っている。ビルドが複雑なプロジェクトやたくさんのファイルを同時に編集する必要があるプロジェクトでは、どうしてもIDEに勝てない。しかしVimは素晴らしいエディタなので、できる限り自分にあった設定を追求してみてはどうだろうか。
#Neovimのインストール
パッケージ管理ツールを使えば簡単である。例えばaptなら以下のコマンドでインストールする。
sudo apt install neovim
あとはターミナル上でnvim
と打つだけで起動する。ファイルを開くときはnvim [ファイル名]
だ。