本記事は、ServiceNow Advent Calendar 2023の参加記事20日目です。
https://qiita.com/advent-calendar/2023/servicenow
はじめまして。広島大学のKoukiです。 X: @Kouki__Ito
普段はZenn https://zenn.dev/koukiito で記事を書いております。
この記事は、
1. ServiceNow University Programからの学び
2. 学生からみたServiceNowコミュニティ
3. (おまけ) ServiceNow × Flutter
の3章構成です!
私がServiceNowと出会ったきっかけは、広島大学とServiceNowが主催するServiceNow University Program(旧ServiceNow NextGen Program)です。
現在はServiceNowを用いた大学学内の業務改善アプリケーション開発に従事しています。
1. ServiceNow University Programからの学び
参加前の印象
ノーコード、なにそれおいしいの
というのが第一印象でした。以前からゴリゴリとプログラミングをしてアプリを作成することを得意としていました。エンタープライズ向けのアプリケーションで求められる要件を理解していなかったために、一定レベルの開発者にとっては開発速度やカスタマイズ性の面からノーコードは向いていないと考えていました。
認識が変わるまで
University Programでは、ServiceNowを用いたサービス開発の方法についてトレーニングを受けますが、同時にサービスやアプリケーションを通じていかに価値を提供するか、サービスやアプリケーションの開発において意識すべき点を学びます。
以前、自分の中では、単に開発を楽しむという要素が大きかったのですが、これらのトレーニングを受けたことで人に使われるアプリを目指す、人の役に立つアプリを目指すという視点を習得しました。
ビジネスで使用されるサービスやアプリにおいて求められる要件は、企業によらず大部分が共通しています。
ServiceNowを用いることで、この部分を簡単に、高速に作成し、業務の効率化を図ることができます。必ずしもフルオーダーメイドで各企業に特化されたサービスやアプリばかりが求められているのではないと気づきました。
さまざまな専門領域をもつ学生とプログラムを通じて関わりを持つ中で、No/Low-CodeのServiceNowは、簡単、高速に、そしてエンジニア以外も開発に参加できるという点の魅力を体感しました。
プログラムを通して - 技術面から
ServiceNow University ProgramではServiceNowの概念や基本操作、サービス・アプリの作成まで体系的に学びます。2023年度からはスクリプティングの講座も導入され、スクリプトを用いてアプリを細かく作り込む方法も合わせて学ぶことができました。
私は2022, 2023年と二年間このプログラムに参加していますが、一年目で理解が浅かった内容も二年目ではスッと理解でき、開発のスピードも格段に上がりました。
二周することで理解が深まったことと、二年目はアウトプットの意識を持って取り組んだことが成長できた要因と考えています。
プログラムを通して - 技術以外から
「価値創造セッション」から、サービスやアプリケーションを通じていかに価値を提供するかという考え方を学ぶことができます。技術面に自信のある学生も、このようなアプリの核に関わる本質的な講義を受けたことがある人は少ないのではないかと思います。
今後大学でさまざまな学びを深めていく中でいかに価値を提供するかという思考を頭の一部に置いておくことは強い武器になると信じています。
今後プログラムへの参加を考えている学生へ
ServiceNow University Programで得られるのは、単にServiceNowの使い方のみではありません。業務の中で改善すべき点を発見し、分析してソリューションを決定し、実装してフィードバックをもらうという一連の流れを習得することができます。ServiceNowを使用する企業へ就職を目指している人はもちろん、そうでない人も興味があればぜひ参加してみることをおすすめします。
プログラムの修了後には、ServiceNowを用いて解決したい課題と、それに対応したソリューションが思い浮かぶようになり、ServiceNowへの理解が深まっていることでしょう。
また、プログラムへの参加と合わせて、技術記事の投稿、ハッカソンへの参加などでServiceNowコミュニティと関わることをおすすめします。テック分野においてコミュニティは非常に大きな役割を担っていますし、さまざまな知見を得られること間違いなしです。学んだことを整理して自分の言葉で公開することも立派なコミュニティ貢献の方法です。ぜひ積極的にアウトプットしていきましょう!
2. 学生からみたServiceNowコミュニティ
ServiceNow Hackathon
ServiceNow Hackathon 2023に広島大学&慶應義塾大学アカデミックチームの一員として参加しました。
https://zenn.dev/koukiito/articles/123e4792f87589
Hackathonでは自チームの開発、発表で短期間で一定の成果を出すことを学び、当日は他チームの発表から濃いインプットを得られました。
企業チームが全力で取り組まれた発表から、学生だけでは見えてこない課題や視点を学べたことは、学生の今後の進路の幅を広げますし、何よりも学びの刺激となっています。
アウトプットでコミュニティとつながる
University Program二年目の参加からアウトプットを意識しています。はじめは自分のメモ程度に考えていましたが、予想以上に記事を見られており驚いています。
https://zenn.dev/koukiito/articles/e3c7f1f12f56f0
学生であってもアウトプットを受け入れ、フィードバックをいただける環境がServiceNowコミュニティで整っていると強く感じています。
ServiceNowに関連するアウトプットはもちろん、今後はServiceNowに限らずともアウトプットを強化していきたいと考えていますし、大学内でもテックコミュニティを運営してエンジニア同士の関わりを大切にしていきます。(1/24に大学を会場としてLT+Networkingイベントを開催予定!)
3. ServiceNow × Flutter
Flutter上からServiceNowのREST APIを簡単に呼び出せるオープンソースFlutterパッケージのservicenow_apisを開発しています。ServiceNowを、高度にカスタマイズしたスマートフォンアプリのmBaaS(mobile backend as a Service)としても利用できると面白いと考えて作成しました。
ServiceNowとNFCやバーコード、QRの組み合わせで色々面白いことができるのではと考え中です。
https://pub.dev/packages/servicenow_apis
https://github.com/koukiito/servicenow_apis