2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

アメリカ特許のAPI

Last updated at Posted at 2023-05-21

アメリカ特許のAPI

アメリカは特許や商標などのAPIを公開しているようです。
アメリカの特許・商標などのAPI
https://developer.uspto.gov/api-catalog

使用方法

使用方法をコード化したので公開します。
まずは、特許の検索APIは、下記リンク先にあります。
https://developer.uspto.gov/api-catalog/bulk-search-and-download

このリンク先の中の、"API Syntax"をクリックするとAPIの詳細が分かります。(下記リンク)
https://developer.uspto.gov/ibd-api/swagger-ui/index.html

このAPIの中の"GET"メソッドの"publications"から情報を取得するコードをPythonで書きました。

import requests

endpoint = "https://developer.uspto.gov/ibd-api/v1/application/publications"
params = {
    "searchText": "Machine Learning",
    "publicationFromDate": "2022-12-29",
    "PublicationToDate": "2023-01-01"
}

# APIリクエストを送信
response = requests.get(endpoint, params=params, verify=False)

# レスポンスのステータスコードを確認
if response.status_code == 200:
    # レスポンスのJSONデータを取得
    data = response.json()
    print(data)
    # 結果が存在することを確認
    if 'results' in data:
        # レスポンスの処理
        for result in data['results']:
            # 'inventionTitle'が存在することを確認
            if 'inventionTitle' in result:
                inventionTitle = result['inventionTitle']
                print(f"Title: {inventionTitle}")
            # 'publicationDate'が存在することを確認
            if 'publicationDate' in result:
                publicationDate = result['publicationDate']
                print(f"PublicationDate: {publicationDate}")
            # 'abstractText'が存在することを確認
            if 'abstractText' in result:
                abstractText = result['abstractText']
                print(f"Abstract: {abstractText}")
            # 'claims'が存在することを確認
            if 'claimText' in result:
                claims = result['claimText']
                print(f"Claim: {claims}")
else:
    print("エラーが発生しました。")

本コードにおいて、
検索は、"Machine Learning"、
検索する公開日の期間は、2022年12月29日から2023年1月1日にしています。
また取得する情報は、「発明のタイトル」、「公開日」、「要約」、「特許請求の範囲」です。

他にも

他にも色々な項目の情報を取得できますが、膨大なデータのため、割愛します。

感想

ChatGPT4に訊けば、すぐ出来るだろうと思っていたら、「最近の情報には対応していません」と言われてしまいました。。。
ChatGPT無しの開発速度が遅いことについて、反省しました。。。

追記(2025年時点):OA2JPプロジェクトに挑戦して見えた限界

2025年、私は日本の特許事務所での実務経験を元に、米国特許庁(USPTO)の拒絶理由通知(Office Action)に対して、日本語コメントを自動生成する支援ツール「OA2JP」を試作しようとしました。

当時の課題意識として、日本の特許事務所では米国や欧州の拒絶理由通知に対する「英語コメントの作成」に時間がかかりがちで、特に中間処理段階で実務負担が大きいと感じていました。そのため、公開APIから審査情報を取得し、それを元にChatGPTで日本語コメント草案を出力するという仕組みを構想しました。


試したAPIと状況(2025年時点)

API名 結果 備考
oa_citations ❌ データ取得失敗 拒絶日(oaMailDate)、引用特許(citedPatentNumber)などが取れない
oa_rejections ❌ ヒットせず 拒絶理由分類情報が取れると期待したが、動作せず/データ不十分
office action text retrieval ❌ ID.me認証が必要で断念 米国居住者でないと通過困難(日本からは難しい)
patentsview ❌ API廃止(410 Gone) かつて有用だったが、2024年末に廃止
Google Patents API ❌ 公式APIなし サードパーティ(SerpAPIなど)経由しか取得できず、信頼性/費用面で断念

得られた教訓・制限

  • 「APIがある」=「実用できる」ではない(403/410/認証などで使えないことも)
  • 現時点(2025年)では、公開APIだけでOffice Actionの全文を自動取得→コメント生成という構成は、日本の開発者には現実的でない
  • 一方で、PDFを手動で取得し、ChatGPTに日本語コメントを生成させるルートは可能性がある(OAのたたき台支援)

最後に:記録として残す意味

今回は残念ながら目的達成には至りませんでしたが、試行ログを残しておくことで、
同じように「OAの自動処理」に取り組む誰かのヒントになればと思います。

また、もし今後、USPTOがAPIの国際公開を拡大したり、Google Patentsが公式APIを提供するような動きがあれば、再挑戦する価値があると考えています。

何か代替手段をご存知の方がいれば、ぜひコメント等で共有いただけると嬉しいです。

2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?