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抑うつになった僕が1年数か月かかって転職した話

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初めましてKonbuGXと申します。
先日、抑うつになった僕が内定をいただき転職活動を終えることができました。
今回は抑うつが発症してから転職活動を終えるまでを備忘録として残したいと思います。

前職について

 前職は新卒でSES企業にエンジニアとして入社しました。
 客先では主に詳細設計書作成からテストまでを担当しておりました。
 新機能開発では要件定義をすることもありました。

前職の働き方

 SESがメインのため客先に常駐し、そこで客先の方や別の協力会社の方と
 一緒に働いておりました。
 自社の方も同じ客先に常駐しておりましたが一緒に働いていたのは一人だけで
 他の方は部署が違うので一緒に働くことはなく、顔を合わすこともほぼありませんでした。
 自社の業務は客先の業務時間外に対応し夜遅くになることが多々ありました。
 また、3か月に1回に土曜日に朝から開催される定例会に強制的に参加しておりました。

抑うつの発症

 そんなこんなでSES企業に入社して1年半が過ぎた頃、体調がおかしくなっていることに
 気づきました。
 具体的には下記の症状がでておりました。
 ・不眠症
 ・食欲、意欲の低下
 ・体がすごくダル重い
 ・吐き気
  など
 
 この症状がだんだんとひどくなって会社を休むことが増えていきました。
 このままじゃヤバいと感じ今までの症状を調べたところ、精神的にまいってるときに
 現れる症状でしたので心療内科に行きました。
 そこで今までの症状を話したところ、抑うつと診断されました。
 心療内科の先生にいきなり休職期間が2~3か月のは出せないのでまずは
 休職期間が1か月の診断書をもらいました。

休職から退職まで

 抑うつと診断されましたので診断書をもらってそれを提出し、自社の支店長や
 営業担当などに休職したいことを報告しました。
 営業担当は休職するのに前向きでない様子でしたが、事務の方が通していただき
 休職することになりました。
 少しずつ体調が回復していきましたが、週一ほどの営業担当の連絡が来ると
 一気に症状がひどくなり体調が悪くなるのが続いていました。
 休職して1か月過ぎようとするころにもう一度診断し、
 適応障害と診断され休職期間が2か月となりました。
 その後、営業担当の連絡の頻度が落ちたので、一気に体調がよくなりました。
 適応障害と診断され1か月が過ぎようとするころに、もう一度診断を行って
 就労許可をいただき、いろいろ考えた結果、退職することに決めました。

休職中の過ごし方

 最初の1か月は何もせずぼーっとしておりました。
 朝、昼は青空を眺めぼーっとし、夕方には元気になるので、
 その時にお笑いの動画を見てました。
 寝るときは寝つきがかなり悪いので薬を飲んでから寝ておりました。
 休職して1か月過ぎたころには少し元気になり
 できることが増えていきました。
 この時に下記のことを行い、体調を回復しておりました。
 ・寝る2時間前に風呂に入る。
 ・風呂に肩まで浸かって15分程はいる。
 ・寝る前はスマホやPCを触らない。
 ・1日3食とる
 など

退職理由

 退職の理由としては下記になります。

 ・体調を崩したから
  客先常駐の働き方が自分と全く合わず、復職してもまた体調を崩すと思ったからです。

 ・帰属意識が低下し自社の人と一緒に働きたいと感じたから
  前職はSESのため客先常駐で働いておりました。
  そのため、自社とのつながりが薄くなって帰属意識が低下し
  同時に自社の人と一緒に働きたいと思うようになりました。

 ・自社に対する不満が多くなったから
  社員の望むキャリアに寄り添わず会社が望むキャリアを歩ませようと感じたり、
  評価基準があいまいだったり、休職したいと報告した時や
  休職中の営業担当の対応がひどかったりと、
  自社に対する不満や不信感が募っていきました。

 学び得るものが多い客先ではありましたが
 どうしても客先常駐が自分に合いませんでした。  

いざ転職へ

 そんなこんなで転職することにしました。休職中に完全回復した時に
 自己分析などを行い、休職明けに退職し転職活動を始めました。

転職活動の内容

 まずは転職サイトやエージェントを登録し、休職期間があることを明かしながら
 転職活動を始めました。
 転職活動しながら、ポートフォリオの開発や資格の勉強などを行っていきました。

 書類選考
  求人に応募する際に履歴書と職務経歴書を一緒に提出します。
  職務経歴書に前職の経歴やどういった技術を経験したかや
  自己PRなどを記載しておりました。
  経験の浅さに加え、体調を崩していることもあるのか
  100社以上応募してほとんどは書類選考で落ち、面接まで行けたのは
  十数社でした。

  書類選考の際、SPIやコーディングテストを行う企業も
  おりました。コーディングテストは任意の言語を用いて
  3問ほど解くのがほとんどでした。
  コーディングテストの対策としてAtcoderの問題を解いていました。

 面接
  面接の回数は1~3回でした。
  基本的には一次に人事orエンジニア、二次に現場のマネージャー
  三次に役員という感じでした。
  面接の回数が少なかったりベンチャーだと一次から役員の方が
  面接官であることがありました。

  面接では下記のようなことを聞かれました。
  ・転職の理由
  ・転職活動の軸
  ・キャリアプラン
  ・前職の経歴
  ・技術の理解度
  など

  経歴やキャリアプランでは深堀されたり、想定外の質問が来ることがあるので
  自己分析は徹底的にする必要があります。
  また、退職している場合には転職活動中はどのように過ごしているかを
  聞かれるので自己研鑽をしてアピールするのがいいと思います。
  
 リファレンスチェック
  選考の中でリファレンスチェックを行う企業は少しですがおりました。
  会社の人間に求職者のことを聞いてどういう人間かを知るために行うそうです。
  僕はリファレンスチェックを行う前に落ちているので経験がないですが
  あまりいい気分にはならない人が多そうと感じました。

 内定
  転職活動を始めて1年ほど過ぎたころ今の会社と面接を行い
  無事内定をいただきました。

転職活動の反省点

 転職活動の期間が1年数か月と非常に長くなってしまいました。
 長くなった原因は下記に記載したものだと思います。

 ・自己分析が浅い
  面接の中で想定外の質問や掘り下げた質問をあやふやに答えてしまったりなど
  ちゃんと回答できないことがあり、自己の深堀ができておりませんでした。
  自己分析で深堀を徹底的にすることと自己分析を何回もする必要がありました。

 ・面接の練習不足
  面接では完璧にしゃべろうとしたりや緊張でうまくしゃべれなくなっていました。
  面接練習をこなし自分の伝えたいことを伝えれるようにするのと
  自分を必要以上によく見せようとしないことが必要と感じました。

 ・転職活動を慎重にしすぎ
  前職は2年で退職したので腰を据えて長く働きたい思いが強かったように思います。
  なので求人を応募するのに、この企業でいいのかと慎重になっていました。
  少し調べて気になればすぐ応募するぐらいでいいのかと思いました。

転職活動で気になった点

 転職活動の中で非常に気になることが多々ありました。
 特に気になったのを下記に記載します。

  ・面接官がどこの所属かを言わない
   面接の最初に面接官が軽く自己紹介をするのですが、名前をいうだけで
   どこの所属かを言わない方が多かったです。どこの所属かわからないので、
   逆質問するときに業務のことを聞いていいのかどうかわからず
   誰でも答えられそうな質問しか聞けませんです。
   自己紹介するときは所属も言ってほしいです。

  ・面接官の態度が悪い
   人事の方が面接官だと、愛想がよくてしゃべりやすい雰囲気づくりを
   されているのですが、エンジニアや役職者が面接官だと
   真顔でめんどくさそうにしている方がほとんどでした。
   また、履歴書や職務経歴書に目を通さない方もいらっしゃり、
   こちらに興味がないのがまるわかりでした。
   そういう方が面接官だと、「この企業は外部の人間に
   態度の悪い対応をよしとしている」と感じ
   印象がかなり悪くなると思うので、何とかしたほうがいいと思いました。

  ・転職エージェントが頼りにならない
   3社の転職エージェントを利用しましたがなかなかにひどかったです。
   希望していない求人を大量に勧めてきたり、
   初回に求人を紹介してから連絡が来なくなったり
   業界の知識が全くなかったりなどひどかったです。
   転職エージェントのアドバイザーの良しあしの差が激しいのかなと思いました。

これまでの感想

 体を壊してしまったり、まだまだ未熟で転職活動をなめていたため、必要以上に
 転職活動に時間がかかったりと長いあいだ辛い時期が続いていました。
 ですが体調管理の重要さや自己を深堀し続けることなど非常に
 学び・気づきが多かったように思います。
 今後は自分の心と体に気を使いながら、自分のペースで前向きに頑張ります。

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