概要
JLCPCBでインピーダンスコントロールが必要な基板を作成する際の備忘録
USBの配線を引く際にガイドラインを調べたのでメモしておく
内容
中国の基板メーカーであるJLCPCBではインピーダンスコントロールが必要な基板に対してガイドラインを出している。
内容は以下のURLから確認が出来る。
層厚など色々と細かい事が書いてあるが、要するに
「4層、6層基板用にインピーダンスカリキュレータを用意したから、インピーダンスコントロールが必要ならこれで計算して線幅と線間スペースを出してね」
って事
以下のURLがJLCPCBのインピーダンスカリキュレータ
https://cart.jlcpcb.com/impedanceCalculation
Trace width : 線幅(単位はmilなので注意)
Layers : 何層基板か
Inner layer/outer layer : 引く線は外層と内層のどっちなのか
Impedance type : シングルエンドもしくは差動信号
Trace Space : 線間の距離(差動信号のみ。これも単位はmilなので注意)
右上に↓のようにインピーダンスが2種類表示されている。
Type 1:
Recommend impedance: 50.38ohm
Order selection:JLC7628 View stackup
Type 2:
Recommend impedance: 35.05ohm
Order selection:JLC2313 View stackup
これは基板の部材が「JLC7628」「JLC2313」の2パターン用意されていて、
4層基板の場合はこのどっちを使うか選んでねって事っぽい
ちなみに6層基板はこの記事を書いている時点(2022.06.13)では「JLC2313」のみとなっている。
ガイドラインによると6層だけは一時的に「JLC7628」の供給を止めてるらしい。
一応、デザインルールに引っかかる線幅と線間スペースは設定できない様になっているっぽいが、
ちゃんとJLCPCBのデザインルールに引っかからない様チェックしながらやった方が良さげ
JLCPCBのデザインルールは以下のURLで確認が出来る。
https://jlcpcb.com/capabilities/Capabilities