親要素を取得する際、parentElementとclosest()には以下のような違いがあります。
返り値の違い
- parentElement: 直接の親要素を返します。親要素がない場合はnullを返します。
- closest(): 指定したセレクターに一致する最も近い先祖要素を返します。該当する要素がない場合はnullを返します。
対象の範囲の違い
- parentElement: 直接の親要素のみを対象にします。
- closest(): 対象要素から上方向に遡って、指定したセレクターに一致する要素を探します。
メンテナンス性の違い
- parentElement: コンポーネントの構造に依存しないため、メンテナンス性が高いです。
- closest(): 指定するセレクターに依存するため、コンポーネントの構造が変わるとメンテナンス性が低くなる可能性があります。
パフォーマンスの違い
- parentElement: 直接の親要素を取得するため、パフォーマンスが高いです。
- closest(): 上方向に遡って要素を探索するため、パフォーマンスが若干低くなる可能性があります。
<!-- HTML -->
<div class="parent">
<div class="child">
<div class="grand-child">Grand Child</div>
</div>
</div>
// JavaScript
// 1. parentElement
const grandChild = document.querySelector('.grand-child');
const parent = grandChild.parentElement;
console.log(parent); // Output: <div class="child">...</div>
// 2. closest()
const closestParent = grandChild.closest('.parent');
console.log(closestParent); // Output: <div class="parent">...</div>
説明
- parentElement: .grand-child要素の直接の親要素である.child要素を取得します。
- closest(): .grand-child要素から上方向に遡って、.parentクラスに一致する最も近い要素を取得します。
まとめ
parentElementは直接の親要素を取得するのに適しており、closest()は柔軟な要素の取得に適しています。コンポーネントの構造が明確な場合はparentElementを使用するのが適切です。一方、コンポーネントの構造が複雑な場合はclosest()の使用が適切となります。