よくpnpm execとpnpm dlxのどっちがどっちなのか分からなくなるのでまとめる。

pnpm exec

プロジェクト内でnode_modules/.binに置かれたコマンドの実行や、スクリプトの実行を行うコマンド。

# node_modules/.bin/vitestを実行
pnpm exec vitest
# websiteワークスペース内でlsを実行
pnpm -F website exec ls

既存の名前と衝突しなければ、execは省略できる。

# node_modules/.bin/vitestを実行
pnpm vitest
# インストールされたパッケージ一覧が表示される(pnpm exec lsではない)
pnpm ls

pnpm dlx

プロジェクト内の依存関係に関係なく、パッケージをレジストリから取得してデフォルトのコマンドを実行するコマンド。

# storybookの初期化
pnpm dlx storybook@latest init

pnpxはpnpm dlxのエイリアスとして使える

pnpx storybook@latest init

このコマンドについて調べているとpnpxが非推奨になったという話題があった。

確かにpnpxはv6.13.0時点で非推奨になるv7.0.0で削除される予定だったようだが、v7.0.0ではpnpm dlxの単なるエイリアスとして使えるように変更されていた。
そのためpnpxと代わりに利用することは現在では問題ないと考えている。

特定のワークスペースで実行したい場合は、--filterや-Fで指定するのではなく--packageを利用する。

pnpm --package=website dlx storybook@latest upgrade

pnpmとYarn、npmの比較表でpnpm dlxはnpxと同列にされていることから、npxと同じように末尾がxで終わるコマンドは、外部パッケージを利用するみたいに覚えると良さそうに感じた。

npxとpnpm dlxは「パッケージの直接実行」として同列に挙げられているので、npxはローカルに対象のパッケージがあればそれを参照してコマンドを実行する。

同様にnpm execもpnpm execとは動作が異なるので注意すること。