『民事月報』2024年6月号(Vol.79, No.6)を見ていたところ、「令和6年5月10日付け法務省民一第1083号法務省民事局長通達」が掲載されていた(pp.209-238)。
戸籍法の一部を改正する法律(令和元年法律第17号)が公布されたことに伴い、戸籍事務において社会保障・税番号制度に基づく情報連携が開始されることを契機として、当該情報連携を円滑に実施するため令和元年9月に「戸籍統一文字に関するワーキンググループ」を設置し、令和6年2月までの間、戸籍に記録されている文字について、有識者による漢和辞典等の確認作業を行いました。
これを踏まえ、平成16年10月14日付け法務省民一第2842号当職通達「氏又は名の記載に用いる文字の取扱いに関する「誤字俗字・正字一覧表」について」を下記のとおり改めますので、これを了知の上、貴管下支局長及び管内市区町村長に周知方取り計らい願います。
あら、出てたのね。だったら「戸籍統一文字に関するワーキンググループ」で5年も作業した私(安岡孝一)にも、通達の写しを送ってきてくれたっていいのにな、と思いつつ、新しい「誤字俗字・正字一覧表」を見てみた。そうしたところ、p.227に妙な点を見つけた。
「𥙿」(文字情報基盤MJ024002)は俗字認定したので、ここに▲が付いてないのはおかしい。北海道での圧倒的な使用例とか、色んなデータちゃんとチェックしたはずなんだけど、どうして▲を付け忘れてるんだろ。うーん、他の字も全部チェックしなおさなきゃダメかな。