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新規開発ノウハウのデータベース化

QualiArts Advent Calendar 2020、10日目の記事です。
QualiArtsで開発ディレクター(以下、開発D)をしている、新見です。去年は開発ディレクターとしての役割という記事を書かせていただきました。
今年は、開発Dのメンバーでここ数年取り組んできた、新規開発のノウハウを蓄積するために実施している取り組みについて書きたいと思います。

背景

ゲーム開発の規模が拡大する一方で、社内にまとまった開発のノウハウ(開発を進行する上で必要な情報)はありませんでした。
個人の知見としては蓄積されていたので、都度、その分野に詳しい人にヒアリングをしたり、社内のwikiを検索すれば、どこかでキーワードが引っかかるといった状態はよくありました。
過去にいくつも新規サービスの開発を経験してきているのに、そのノウハウがまとまっていない状態は非常に勿体無い為、次の新規開発では情報をまとめていこうとなったのが、この施策の始まりです。

目的と進め方

目的

QualiArtsの開発ノウハウをデータベース化し、新規のネイティブプロジェクト開発をする際に開発Dが道標にできるようにすること。

進め方

各開発フェーズで、開発を進める上で必要な情報をリアルタイムでwikiにドキュメントとしてまとめていく。
定例で進捗を共有。

進める上でのポイント

この取り組みはノウハウのデータベース化と言うだけあり、新規開発の立ち上げからリリースまでの長期間、継続して取り組む必要があります。まとめる上でどこまで詳細にまとめていく必要があるのか?社内全体に公開するのか?公開する場合は他職種のことを考慮しなければならない。など、進める上で考えなくてはならないポイントがありますが、最初に方針を定めました。

  • 詳細を細かく記載するのではなく要点をまとめ、各プロジェクトの資料等へリンクを飛ばす等により、極力工数をかけず、情報が古くならないことに重きを置く。
  • 開発Dの参考になればOK。
  • 他職種の利用は考えない。
  • あくまでも、マニュアルではなく参考情報とする。
  • 参考にした上で開発D自らが判断し動くこと。

極力工数をかけずに実施したこともあり、忙しい中でも継続してこの施策を進めることができたのかなと個人的に感じています。

開発フェーズと項目の紹介

具体的にどのような項目でまとめているのかを、一部紹介していこうと思います。
01.本開発前
 ┣ 01.01.全体ロードマップ
 ┣ 01.02.各種チェック点
 ┣ 01.03.各種ツール
 ┣ 01.04.技術選定
 ┣ 01.05.ゲーム仕様
 ┣ 01.06.3D仕様
 ┣ 01.07.体制
 ┣ 01.08.工数見積もり
 ┣ 01.09.モック開発

02.本開発
 ┣ 02.01.開発フロー
 ┣ 02.02.開発バージョン
 ┣ 02.03.進捗管理
 ┣ 02.04.ブラッシュアップ
 ┣ 02.05.プロモーション
 ┣ 02.06.アカウント申請関連

上記は一部ではありますが、他にも、03.検証04.リリース前など、各フェーズで必要な情報をまとめています。ページ内には各プロジェクトごとのそれぞれの情報がまとまっています。

1周目をまとめ終え、施策実施のよかったポイント

  1. 開発D全員に新規立ち上げのノウハウを共有できたことです。参加者全員が立ち上げからリリースまでの知見を得られる事ができました。
  2. 当事者意識を生む事です。先行しているプロジェクトがタイムリーにノウハウを共有することで後発プロジェクトが事前に準備することができました。
  3. リアルタイムで課題の相談ができる事です。今起きている課題を一度整理した上で相談できるので、新規開発で発生する課題を乗り越えることができました。

まとめ

現在、私自身、新規開発の真っ只中ではありますが、このノウハウを参考にすることは頻繁にあります。ドキュメントとしてまとめてよかったなと実感しています。開発フローなどはその都度アップデートはされていくものなので、ドキュメントの状態も古いままにならないよう今後も継続して運用していきたいと考えています。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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