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AWS App RunnerでGolangのサーバーをサクッと立ててみる

Last updated at Posted at 2022-03-06

AWS App Runnerとは?

コンテナ化されたWebアプリを簡単にデプロイすることができるサービスです。(裏側ではFargateが使われているらしい)
2021年の5月に登場したサービスなので比較的新しいサービスっぽいです。

コンテナを動作させる手段としてはAmazon ECSがありますが、それよりもサクッとサーバーを立てたい時に重宝しそうです。

料金体系(@東京リージョン)

以下の3つの要素から構成されます。

  1. プロビジョニングされるメモリ ・・・ 0.009USD/GB
  2. アクティブなコンテナインスタンスのCPUとメモリ・・・0.081 USD/vCPU + 0.009USD/GB
  3. ビルド料金・・・0.005 USD/ビルド時間 (分)

1vCPU・メモリ2GB・ビルドなしで1ヶ月アクティブに運用すると、約70ドルのコストがかかります。

2022年2月のアップデートでVPCのトラフィックがサポートに

リリースノートによるとApp RunnerがVPCのリソースにアクセス可能となったそうです。
https://docs.aws.amazon.com/apprunner/latest/relnotes/release-2022-02-08-vpc.html

どういうことかというと、これまで、App RunnerはRDS等のAWSリソースにアクセスする場合は、パブリックなアクセスが必要となっていたわけです。この点が気になっていてApp Runnerの使用に二の足を踏んでいたのですが、今回のアップデートをきっかけに一度試してみようと思いました。(しかし、今回の記事はパブリックアクセスするサーバーです。。。)

検証環境

Golangのechoフレームワークをつかってアプリをデプロイしてみようと思います。
Golangのバージョンは以下↓↓

go version go1.17.8 darwin/amd64

GitHubリポジトリのURLはこちらです。

ハンズオン

(1) ECRのリポジトリ作成
今回はECRにプッシュされたイメージを元にApp Runnerを動作させようと思います。
本記事ではappprunner-golangという名称のリポジトリを作成しました。

スクリーンショット 2022-03-06 9.05.27.png

※ あとで必要になるのでプッシュコマンドをコピーしておきます。

(2) Golangアプリの実装準備

mkdir apprunner-golang && cd apprunner-golang
go mod init apprunner-golang
go get github.com/labstack/echo/v4
go get github.com/labstack/echo/v4/middleware

(3) 実装

vim server.go
package main

import (
	"github.com/labstack/echo/v4"
	"github.com/labstack/echo/v4/middleware"
	"net/http"
)

func main() {
	e := echo.New()
	e.Use(middleware.Logger())
	e.Use(middleware.Recover())

	e.GET("/", helloAppRunner)

	e.Logger.Fatal(e.Start(":8080"))
}

func helloAppRunner(c echo.Context) error {
	return c.String(http.StatusOK, "Hello, This is AWS App Runner!!")
}

(4) DockerFileの作成

FROM golang:1.17-alpine

WORKDIR /app
COPY go.mod ./
COPY *.go ./

RUN go mod tidy \
    && go get \
    && go build -o /apprunner-golang

EXPOSE 8080

CMD ["/apprunner-golang"]

(5) ECRにイメージをプッシュ
ECRのコンソールで取得しておいたプッシュコマンドを使います。

aws ecr get-login-password --region ap-northeast-1 | docker login --username AWS --password-stdin {your_account_id}.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com
docker build -t apprunner-golang .
docker tag apprunner-golang:latest {your_account_id}.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/apprunner-golang:latest
docker push {your_account_id}.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/apprunner-golang:latest

//M1 Macでビルドす場合は以下の通りにしないとだめっぽい
docker build --platform amd64 -t apprunner-golang .

(6) App Runnerのコンソールで作業
「コンテナレジストリ」・「Amazon ECR」を選択した上で、先程作成したECRのイメージのURIを指定します。
以下の通り設定して、「次へ」を押下。

スクリーンショット 2022-03-06 9.19.40.png

次の画面ではサービス名を指定します。
また、ポートが8080になっているか、ネットワーキングがパブリックアクセスになっているかを確認します。

スクリーンショット 2022-03-06 9.22.44.png

「次へ」を押下します。その後の確認画面で「作成とデプロイ」を押下します。

(7) 確認
数分するとCreate Serviceが成功しました。と表示されます。
スクリーンショット 2022-03-06 10.13.30.png

デフォルトドメインをクリックすると、Golangからのレスポンスが表示されるかと思います。

スクリーンショット 2022-03-06 10.14.17.png

所感

  • コンテナ用意するだけで簡単にサービスが立ち上がるのでかなり便利。今後は、わざわざEC2上でdocker動かす必要はないかな、という気がする。
  • ECSよりも大分手軽にサーバーを構築できる。学習コストもかなり低い。
  • カスタムドメインもApp Runnerのコンソールから設定できるので、手軽に独自ドメインのWebサイト作れる。
  • GitHubとも連携できるので、イメージをビルドする手間も省くことができそう。
  • Auto Scalingも手軽に設定できそうな感じ。

ソースコード

ソースコードは以下で取得できます。
https://github.com/Kohei-Sato-1221/apprunner-golang

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