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UbuntuでPowerPointドキュメントを作成する

Last updated at Posted at 2018-05-20

はじめに

普段からLinuxで作業している人は、PowerPointドキュメントの作成を依頼された時に困った経験はないだろうか。

Microsoft Officeの製品はLinuxには対応していない。

もう数年前からLinux対応版が出るという噂を聞くけど、未だにリリースされていない。

というか、そもそも会社の利益を上げることに熱心なMicrosoftが、わざわざシェアの低いLinux OSに対応させるなんて考えにくい。

UbuntuにはLibreOfficeというソフトが付属していて、PowerPoint形式で保存することもできる。しかしながら、そのファイルをWindowsで開くと必ず体裁が崩れる。

というわけで行き着いたのが、WPS Office for Linuxというソフトウェアである。

このソフトはPowerPointとの互換性を重視しており、実際このソフトでPowerPointドキュメントを作成してWindows側で閲覧しても、体裁は全く崩れていなかった。

というわけで今回は、WPS Officeの導入方法を説明する。

自分のPCのスペック

OS: Ubuntu 18.04, Windows 8.1 (デュアルブート)
PC model: dynabook T55 (東芝)
CPU: Intel Core i3 (64bit)

WPS Officeのインストール

ダウンロード

WPS Officeのダウンロードページに行き、それぞれの環境に合ったパッケージをダウンロードする。
例えばUbuntuの64ビットを使用している場合、「Deb Package」を選択する。

ソフトウェア本体のインストール

パッケージのインストール方法はOSにより異なるが、大体の場合はファイルマネージャからダブルクリックとかで行けるはず。

Ubuntuの場合は端末でパッケージがあるディレクトリに移動し、以下のコマンドでインストールできる。

$ sudo dpkg -i <パッケージ名>

その後、端末でwppと入力しWPS Presentationが起動したら成功だ。

Screenshot from 2018-05-20 22-57-24.png

日本語化する方法もあるそうだが、自分は英語で十分なので日本語化などはしていない。

ちなみにetコマンドでWPS Spreadsheetsが、wpsコマンドでWPS Writerが立ち上がるのでよく覚えておこう。

MSゴシックを試してみる

このままでも十分使い物になるのだが、Windowsの標準フォントであるMSゴシックを使ってみたくなったので、試しに使ってみる。

ちなみに、MSゴシックのWindows以外での使用はライセンス違反になる可能性があるので、試用後は必ずフォントを削除してください。

Windowsを立ち上げ、エクスプローラを起動する。

左側にコンピュータという項目があるのでクリックし、C:\Windows\Fontsというディレクトリに移動。

その中にあるmsgothic.ttcをUSBなどにコピーし、再びLinuxを立ち上げる。

その後、mkdir -p ~/.fonts/というコマンドで.fontsディレクトリを作成し、そこにmsgothic.ttcをコピーする。最後に、以下のコマンドを打って終了。

fc-cache -vf ~/.fonts

これで、MSゴシックが使えるようになる。

試しにMSゴシックでプレゼン資料を作り、Windows側で開いてみると、体裁が全く崩れていない!

フォントのアンインストール

当然ですがMSゴシックを試用した後は必ずアンインストールすること!

以下のコマンドでアンインストールが可能。

rm -f ~/.fonts/msgothic.ttc
fc-cache -vf ~/.fonts
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