11
18

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

UbuntuでPowerPointドキュメントを作成する

Last updated at Posted at 2018-05-20

はじめに

普段からLinuxで作業している人は、PowerPointドキュメントの作成を依頼された時に困った経験はないだろうか。

Microsoft Officeの製品はLinuxには対応していない。

もう数年前からLinux対応版が出るという噂を聞くけど、未だにリリースされていない。

というか、そもそも会社の利益を上げることに熱心なMicrosoftが、わざわざシェアの低いLinux OSに対応させるなんて考えにくい。

UbuntuにはLibreOfficeというソフトが付属していて、PowerPoint形式で保存することもできる。しかしながら、そのファイルをWindowsで開くと必ず体裁が崩れる。

というわけで行き着いたのが、WPS Office for Linuxというソフトウェアである。

このソフトはPowerPointとの互換性を重視しており、実際このソフトでPowerPointドキュメントを作成してWindows側で閲覧しても、体裁は全く崩れていなかった。

というわけで今回は、WPS Officeの導入方法を説明する。

自分のPCのスペック

OS: Ubuntu 18.04, Windows 8.1 (デュアルブート)
PC model: dynabook T55 (東芝)
CPU: Intel Core i3 (64bit)

WPS Officeのインストール

ダウンロード

WPS Officeのダウンロードページに行き、それぞれの環境に合ったパッケージをダウンロードする。
例えばUbuntuの64ビットを使用している場合、「Deb Package」を選択する。

ソフトウェア本体のインストール

パッケージのインストール方法はOSにより異なるが、大体の場合はファイルマネージャからダブルクリックとかで行けるはず。

Ubuntuの場合は端末でパッケージがあるディレクトリに移動し、以下のコマンドでインストールできる。

$ sudo dpkg -i <パッケージ名>

その後、端末でwppと入力しWPS Presentationが起動したら成功だ。

Screenshot from 2018-05-20 22-57-24.png

日本語化する方法もあるそうだが、自分は英語で十分なので日本語化などはしていない。

ちなみにetコマンドでWPS Spreadsheetsが、wpsコマンドでWPS Writerが立ち上がるのでよく覚えておこう。

MSゴシックを試してみる

このままでも十分使い物になるのだが、Windowsの標準フォントであるMSゴシックを使ってみたくなったので、試しに使ってみる。

ちなみに、MSゴシックのWindows以外での使用はライセンス違反になる可能性があるので、試用後は必ずフォントを削除してください。

Windowsを立ち上げ、エクスプローラを起動する。

左側にコンピュータという項目があるのでクリックし、C:\Windows\Fontsというディレクトリに移動。

その中にあるmsgothic.ttcをUSBなどにコピーし、再びLinuxを立ち上げる。

その後、mkdir -p ~/.fonts/というコマンドで.fontsディレクトリを作成し、そこにmsgothic.ttcをコピーする。最後に、以下のコマンドを打って終了。

fc-cache -vf ~/.fonts

これで、MSゴシックが使えるようになる。

試しにMSゴシックでプレゼン資料を作り、Windows側で開いてみると、体裁が全く崩れていない!

フォントのアンインストール

当然ですがMSゴシックを試用した後は必ずアンインストールすること!

以下のコマンドでアンインストールが可能。

rm -f ~/.fonts/msgothic.ttc
fc-cache -vf ~/.fonts
11
18
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
11
18

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?