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はじめに

この記事はGs Academy2022年のアドベントカレンダー12月4日分として書いています。

 え?今日何日だと思ってるんだって??(17日)

すみません。。。。本当は4日に書く予定だったんです。本当は。
12月4日に統計検定準1級に受かって、書く予定だったのです!!

っということは、つまり、"落ちた" ということです。
しかも恥を忍んで告白しますが、、、、実は3回目の受験でした。

この記事では、今年の6月から統計検定準1級を目指して勉強を始めて、落ちて、落ちて、落ちて、ようやく本日4回目の受験で合格したアラフォーDataScientist の奮闘記+これから統計検定準1を目指す人に少しでも役だでるような情報を書こうと思います。

総括

 まず最初にこれから統計検定準1級を受けようと思っている方に、一つ言いたいことは "統計検定準1を受けるのであれば、それなりのリソースを割かなければいけない事を覚悟する必要がある" ということです。
 正直にいうと、僕は軽い気持ちで準1の勉強を始めて途中でやめられなくなって後悔しました。2022年の中で結構な時間と労力を統計検定準1級に奪われました。果たしてそれに見合う報酬があるかないかに関しては、わかりません。なので、もしこれから受験される方、特に時間が限られている社会人の方は、本当に必要なものかどうかをよくよく考えてからのぞまれた方が良いと思います。

ある程度の目安として
統計検定準1級を受けても良い人 ....... 高校時代、数学が得意だった人。高校数学の微分積分は何も考えずに自動的に計算できる人。統計検定2級を余裕で受かった人。

統計検定準1級を受けるべきかどうか良く考えた方が良い人 ..... 高校時代数学が苦手だった人。数式を見ると拒絶反応がある人。統計検定2級も結構ギリギリで受かった人。

 他の方も書かれていますが、準1級は とにかく範囲が広い です。"統計検定実践ワークブック" という準1級の教科書的な本があるのですが、32章からなっており、その1章、1章がその1章の内容だけで1冊~数冊本がかけてしまうくらいの内容で、とにかくVolumeが多いです。そして、その膨大な内容を1冊にまとめているため、ワークブックは途中の導出の式などが大幅に省かれており、初見ではほとんど理解できないと思います(僕の場合そうでした)。合格した今でも全体の6割程度しか理解できていないと思います。
 人によっては準1級は1級よりも難しいという意見もあるようですが、僕は1級は受けていないので比較はできません。いろんな記事からの憶測ですが、おそらく1級は準1級よりも範囲が狭い代わりにより数学的な力が必要になるのではないかと思います。2級は昨年受験したのですが、難易度のイメージは 準1級>>>>>2級 です。

対策

こちらも多くの記事で紹介されていますが、準1への対策としては "統計検定実践ワークブック" だけで大丈夫だと思います。「統計検定順1級 公式問題集」 もありますが、2021年の問題以外はほとんどワークブックの問題とかぶっており、余裕があったらやって見る程度でも大丈夫と思います。
とにかく ワークブックを繰り返し読むこと、章末問題は考え方から解き方まで完全にマスターする事 が、全てになるような気がします。

 1冊だけなら、マスターできると思うかもしれませんが、CBT試験を通算4回受けた自分の経験を言いますと、毎回毎回、「あ〜、、、なんかそんなんあったな〜」 みたいな、ワークブックの片隅にちょこっと書かれているような内容や、ワークブックの例題で なんとなく理解したつもりになっているような箇所を鋭く聞かれたりします。

少なくともこれまでの大学受験やその他の試験での必勝法 "解法を覚える" が通用しない世界でした。

じゃあどうしたら良かったのか??
もし勉強を始めた6月の過去の自分にどういうアドバイスを送るか、と言われると、、

【結論】ワークブックをやる

なんだそれ?と思われるかもしれませんが笑、結局のところ、それしかない と思います。
ただ、一つ思うことは、もっと積極的にYoutubeやUdemyで統計を解説してくださっている方々の動画なりを見た方がより理解が早かったような気がします。
以前Qiitaの記事にまとめてくださっている方がいらっしゃったのでこちらに貼っておきます。
統計検定準1級 リンク集
 

奮闘記

そもそもの話

そもそもなんで自分が統計準1級を受けようかと思ったかと言いますと、完全に 何となく でした。昨年統計2級を取得して、今年は準1級かな〜、ついでに1級も受けようかな〜、みたいな、、「人間は未来の自分の能力を過大評価する」という傾向そのままに、完全に舐めてました。1級は年に1回 11月にしか受験できないので、当初のイメージでは 6月から勉強して9月末に準1級合格、10月から1級勉強して、11月に合格かな?、みたいな、アラフォーにもなって世の中舐め切った考えで挑んだ次第です。

6~9月

初めて "ワークブック" を手に取ったのは6月でした。
1周目 ー 全然わからん。まあ、もう一回読んだらわかってくるんじゃない?
2周目 ー 全然わからん。何がわからないのかもわからない。日本語で書かれているはずなのに
3周目 ー やっぱりわからん。半分まで読んだあたりで 「このままではやばい」と気づく

自己分析したところ、高校数学の微分、積分の基本的なところが完全に抜けてしまっている事がわからない原因であるとわかる。今更「チャート式」をやり直す気力もなく、某Youtubeチャンネルでおすすめされていた 「長岡先生の授業が聞ける高校数学の教科書数学 考える大人の学び直しシリーズ」を購入し、微分、積分に関して一通り復習する。(この時点で確か8月の終わりくらいだった)
この後、少しずつワークブックの内容がわかるような気がしてくる。ただし、当初9月末に受験を考えていたため、9月の半ば頃から理解する事を諦め "ワークブックの解法を覚える" という方針へ変更。
それでもやはりVolumeが多いせいか、中々思うように進まず、結局1回目の受験は10月16日になる。

受験1回目 (10/16)

54点

結構ショックでした。受験自体は手応えはあまりなかったですが、6点差か。。。あと2問か。。。あそこがあってたら、合格だったのかな。。とか考えて、一通り凹んだ記憶があります。ただ、もう一回受けたら後2問くらい ”運がよかったら” 受かるんじゃないか?という甘い考えのもと2週間後に再受験を申し込む。

受験2回目(10/29)

50点

まじか、、、、点数下がっとるやないか。ってか、毎回毎回本当にワークブックの重箱の隅を突くような問題出てきて、どうしたらいいんや、、、、、。範囲が広すぎて、対策のしようがない。究極のところワークブックの内容全部覚えなくてはいけないのでは??(この時点で統計1級も受かろうなどというおこがましい考えは頭から消え去る)

受験3回目 (12/4)

52点

3回目はこれまでの中で一番 "手応え" がありました。割と即答で答えられる(と思ってた?)問題も多く、受験中(これは受かったやろ) と密かに思っていました。ただ、結果52点!!!!点数が表示された後、しばらく椅子から動けなかったです。受験会場のお姉さんもめちゃくちゃ気まずそうな雰囲気で受験結果が印刷された紙を持ってきてくれました。(すみません)

反省点

これまで3回受験して、全く点数が伸びていない。なぜなのか。
僕なりの反省としては、結局のところ 「ワークブックができていない」 という事でした。何周しても、何回も
同じようなミスをしていたり、理解したつもりになっていても、全然理解できていなかったり。
もう一度丁寧にワークブックをやり直そうと思いました。

受験4回目 (12/17)

68点

正直自信は全くなかったです。祈るような気持ちで、受験後のアンケートの最後のボタンをクリックしました。(アンケートに答えた直後に点数が表示される)もうここまできたら、仮に落ちていても速攻来週5回目受験してやろうくらいに思っていました。点数が出た時は思わずガッツポーズをしました。来年に持ち越すことだけはしたくなかった。
僕はこれまでの人生で、ありとあらゆる試験を受けてきました。が、ここまで手こずった試験は正直初めてです。

最後に

準1級に受かったものの、統計の世界はまだまだ奥が深いです。多分、統計学の入り口に立っただけのような気がします。
これ以上進むには、大学数学の知識、計算能力がかなり必要になる事でしょう。う〜ん、道は険しいですね。

とりあえず、少し早いですが、良いお年を〜 :)

参考にさせていただいたサイトやブログ

勉強法
ケミカルエンジニア コーシーさんのブログ

統計検定ワークブック、問題集解説
えびかずきさん note
あつまれ統計の森

Youtube
Yuya Kawaguchi (https://www.youtube.com/@Yuya-Kawaguchi)
AIcia Solid Project (https://www.youtube.com/@AIcia_Solid)
はじめての統計学 (https://www.youtube.com/@user-ku9wk5tq9e)

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