農林水産省から全国の農地の区画情報(筆ポリゴン)が提供されています。
筆ポリゴンをZ-GISに取り込むことで、圃場の多い農家さんの入力を省力化できます。
筆ポリゴンの入手
農水省のホームページから、筆ポリゴンの利用に関するアンケートに答えて
農地データをダウンロードします。
農地が複数の市にまたがる場合を想定して、209島田市 214藤枝市 212焼津市のデータをダウンロードします。
解凍すると「.shp」など4種類のファイルが展開されます。
QGISのダウンロード
農水省のデータは、そのままではZ-GISに取り込めないので、
QGISで変換する必要があります。
QGISダウンロードページから、アプリをダウンロードインストールします。
パソコンの環境に合わせて64bitか32bitのファイルを選んでください
インストール中にコンポーネントを選んでくださいとウインドウが出ますが、
サンプルデータなのでチェックは要りません。
筆ポリゴン読込み
インストールしたQGIS3を起動します、
プロジェクト → プロパティ → CRS → 座標参照系に WGS84 を選択。
グーグルマップやオープンストリートマップの読み込み。
プラグイン → プラグインの管理とインストール → QuickMapServices をインストール。
Web → QuickMapServices → Google GoogleRoad
Web → QuickMapServices → OSM → OSMStandard
どちらでもお好みで、通常地図ならオープンストリートマップが見やすいかも、GoogleHybridで衛星写真も選べます。
筆ポリゴン読込み
展開した筆ポリゴンの.shpフャイルをドラッグ&ドロップ。
下の図で
赤 島田市 40,052 筆
黄 焼津市 20,896 筆
緑 藤枝市 32,664 筆
合計 93,612筆
シェープファイルの結合
島田市 焼津市 藤枝市 のシェープファイルを結合します。
島田市 焼津市 藤枝市 のシェープファイルを選択、変換先 CRS は WGS84、結合された → ファイルエンコーディング(Shift-JIS)を選択。
結合されたファイル → 右クリック → レイヤの名前変更 → "島田_焼津_藤枝"。
筆ポリゴンの選択
領域またはシングルクリックによる地物選択 → カーソルを地物の選択。
選択された地物をもう一度クリックするか、何もない場所でクリックすると選択が解除されます。
複数地物を追加していく場合は[ Shift ]を押しながらクリックします。
地物の切り出し
メニューの 編集 → 地物のコピー
メニューの 編集 → 新規レイヤへの地物の貼り付け → 新規ベクタレイヤ
空間参照システムダイアログで座標系を選択(WGS84)
エンコーディングはShift-JIS
新規Shapeファイルの保存先ディレクトリとファイル名を指定してOK
Z-GISでの読み込み
保存した変換後のファイルを読み込みます。
Z-GISを起動して「設定」、「その他」のエンコーディングが「Shift-JIS」になっていることを確認してください。
左のファイルボタンをクリックして「SHP」に切り替えてください。
その後「開く」で変換した筆ポリゴンのファイルを読み込みます。
変換の成功が確認出来たら、左のファイルボタンをクリックして「X」(excel)に切り替えてください。
「保存」でExcelファイルで保存できます。
CRS は WGS84、ファイルエンコーディング(Shift-JIS)がポイントになります。
お疲れ様でした。
## 参考資料
この記事は以下の情報を参考にして執筆しました。
- [筆ポリゴンの取り込み!](http://purple-light.net/agro_calc/iphone/category4/entry5_2.html)
- [参考文献2のタイトル](http://example.com/2)