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ITストラテジスト受験の振り返り

Last updated at Posted at 2024-01-31

はじめに

SIerと社内SEで10年程度の経験です。
新卒時はSIerでシステム開発していました。
2年ほど前にシステムアーキテクト、1年ほどまえにITストラテジストをとったのですが、正直大きなメリットは感じてません。
ただ、かけたコストとメリットをまとめる目的で記事を書こうと思いました。

ITストラテジストとは

ITストラテジスト試験は、情報処理推進機構(IPA)が認定する高度情報処理技術者試験の一つ。

image.png

IPAによると以下の人におすすめらしい。

経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、及び競争優位を獲得する製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に最適です。

試験内容

試験 時間 回答方式
午前1 50分 選択式
午前2 40分 選択式
午後1 90分 記述式
午後2 120分 論文
  • 午前1は高度情報共通の内容。応用情報のような範囲の4択問題が出てくる
    • 応用情報もしくは高度情報の午前1を過去2年以内に合格していれば免除
  • 午前2はITストラテジストに関連する4択問題
  • 午後1はケースに対する記述問題
  • 午後2は前提が記載されたうえで自分の経験をもとに論述

学習コスト

以前にシステムアーキテクトで60時間程学習していた。
それに加えて以下の書籍を1周。合計20時間程度。
ALL IN ONE オールインワン パーフェクトマスター ITストラテジスト

この本は簡潔に一通りまとまっていて、かなりおすすめ。
午前2の強化には以下サイトがかなり役に立ちました。

ただし、この本も他の関連するシリーズも基本的に午前1は範囲外。
午前1は以下サイトで勉強するとよい。

試験の感想

結論から言うと、この試験は読み書きの正確性と時間との勝負。
知識や経験が十分であれば合格できるわけではない。

試験別にポイントを考えてみる。

試験 ポイント
午前1 出題範囲が広いので、対策が大変。ただし、過去問さえを抑えておけば合格ラインの60%近く点数が取れる。
午前2 ITストラテジストに関連する問題なうえ、過去問さえ押さえておけば合格ラインの60%近く取れる。
午後1 A4 4枚程度の文章に対する記述回答が2問程度あるので読む時間が足りない。ただし、どんな経験のITストラテジストでもとけるよう文章内に回答があるので、逆に文章さえ理解できれば知識や経験がなくても解ける
午後2 1000文字近くを120分で解くので時間がない。ただ、論文の内容は矛盾さえなければ自分が実際にやってなくてもよい。できる人がやってたことややってそうなことをお題に沿う形で矛盾なくかければ合格できる

この内容から、以下さえできれば合格するために知識や経験はあまり重要ではない。

  • 過去問を何度か解いて内容を知っている
  • 日本語文章を時間内に論理的に読み書きできる

取得してみた後の感想

上述の通り、本資格を取得してもできる業務が広がるわけでもないため、近視眼的に考えると大したメリットはない。
ただし、この資格が最も良いのは世の中のイメージでは高難度であるという点。
それにより

  • スキルがあると思ってもらえる
  • スキル確保にかなり前向きである

と周りに思ってもらえることが最大のメリット。
結果として転職時の証明になるのは当然だが、既存の仕事の中でも一目置かれるようになり、意見を通しやすくなったり評価に跳ね返ってくるので仕事しやすくなる。
受験料自体も7500円程度で、一度取得すると一生ものなので、
かけた時間に対する業務やキャリアに対するメリットは最終的には大きかったと思う。

そもそもそんなに難しくないので、費用対効果としては良い資格だと思う。

ただ、IPAの試験は全て長すぎる!
そもそも情報処理の試験を手書きでさせる時点でキツいが、
休み時間30分で20分前の着席が求められる。
試験の仕方があまりに前時代的すぎるので改善してほしい・・・
身体が痛くなり、その点が最も苦労した点でした。

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