Connectを使用したgRPCサーバーでReflection APIを有効にする方法
はじめに
最近、connectrpc.com/connect
を使用してgRPCサービスを開発する際、gRPC UIツールで「Failed to compute set of methods to expose: server does not support the reflection API」というエラーに直面しました。この問題は、Connectを使ったgRPCサーバーでReflection APIが有効になっていないために発生します。この記事では、Connectを使用してgRPCサーバーを構築する際にReflectionを有効にする方法を紹介します。
Connectとは?
Connectは、gRPCとHTTP/2をサポートする軽量なGoライブラリで、net/httpサーバーでの使用に最適化されています。しかし、Connectを使用するときには、通常のgRPCサーバーとは異なる方法でReflectionを設定する必要があります。
Reflectionの必要性
gRPC Reflectionは、サーバー上のサービスやメソッドを動的に発見するために使用されます。これにより、grpcui
のようなツールがスキーマのコピーなしにリクエストを送信し、レスポンスを表示できるようになります。
了解しました。その部分を記事に追加してみましょう:
解決策: grpcreflectの使用
connectrpc.com/grpcreflect
は、任意のnet/httpサーバー(Connectを含む)にgRPCサーバーのリフレクションAPIを追加するために使用します。以下は、grpcreflectを使用してReflection APIを有効にする方法の例です:
package main
import (
"net/http"
"golang.org/x/net/http2"
"golang.org/x/net/http2/h2c"
"connectrpc.com/grpcreflect"
)
func main() {
mux := http.NewServeMux()
reflector := grpcreflect.NewStaticReflector(
// buf.build/connectrpc/goで生成されたサービス名を使用します
// 例えば、group.connect.go内で定義されているGroupServiceName定数:
// const GroupServiceName = "acme.group.v1.GroupService"
"acme.user.v1.UserService",
"acme.group.v1.GroupService",
)
mux.Handle(grpcreflect.NewHandlerV1(reflector))
mux.Handle(grpcreflect.NewHandlerV1Alpha(reflector))
http.ListenAndServe(
":8080",
h2c.NewHandler(mux, &http2.Server{}),
)
}
このコードでは、grpcreflect.NewStaticReflector
を使用して静的リフレクターを作成し、サーバーに登録しています。リフレクターに渡すサービス名は、buf.build/connectrpc/go
で生成されたファイル(例:group.connect.go
)内の定数(例:GroupServiceName
)を参照しています。その後、Reflection APIのハンドラーをHTTPマルチプレクサに追加しています。
まとめ
Connectを使用してgRPCサーバーを構築する場合、grpcreflect
を使用してReflection APIを有効にすることで、grpcui
などのデバッグツールが動的にサービスを発見できるようになります。これにより、開発プロセスがよりスムーズになり、効率的なデバッグが可能になります。
Connectを使ったgRPCサーバーの構築は、従来のgRPCサーバーのセットアップとは少し異なるアプローチを必要としますが、grpcreflect
を使うことで、リフレクションAPIの設定は非常に簡単です。この機能を活用することで、多くの開発者がより効率的にgRPCベースのアプリケーションを開発できるようになることを願っています。