目次
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エイリアス(alias)について
1-1. エイリアスとは
1-2. エイリアスの設定方法 -
好きなエイリアス
2-1. オプション
2-2. OS互換
2-3. 事故防止
2-4. コマンドまとめて便利にする奴 - さいごに
1. エイリアスについて
1-1. エイリアスとは
コマンドの仮名のようなもの.
仮名なので,元のコマンドと登録した仮名が重複してなければ,元のコマンドに影響はない.
"ただ手間を省いただけ"だけとも思えるが,使い方次第でちょっと便利につかえる.
そんな感じのaliasが好きなので紹介する.
1-2. エイリアスの設定方法
環境: ubuntu 22.04
特定ファイルを編集した後,記入した内容を有効化する.
例としてls -la
をll
を動かせるようにする
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vi ~/.bashrc
でファイルに,エイリアス設定を記入して保存する.
alias ll='ls -la'
- ターミナルで以下を実行し,編集したファイルを有効化する.
source ~/.bashrc
2. 好きなエイリアス
2-1. 省略形(略式詠唱)
The 王道の使い道(だと思う).
上記で登録したll='ls -la'
のように,デフォルトでオプションをつけるようにする.
オプションの種類が多かったり,省略形がないオプションとかはエイリアス登録しておくと便利だと思う.
alias differ='diff -y --suppress-common-lines'
シンプルに,よく使うけど早く打ちたいものも登録する
alias ..='cd ..'
alias c='clear'
2-2. OS互換
「えっ,linuxのコマンドってどっちでしたっけ」と言うのがよくある.
それのパワー解決策が,"aliasによく使う別OSのコマンドを登録する"方法である.
alias cls='clear'
2-3. 事故防止
ファイル削除や移動時の上書きなど,コマンドのデフォルトではEnter1発で消える.
誤削除を防ぐために,取り返しのつかないようなコマンドを打つ際はオプションを打って確認することが多い.
alias rm='rm -i'
alias mv='mv -i'
alias cp='cp -i'
こんな感じで登録しておくと,誤削除事故が減るのでおすすめ.
2-4. いくつかまとめて便利にする奴
コマンドとそのオプションを略称として登録するだけじゃなく,
複数コマンドを指定して実行することも可能.
alias cll='clear && ll'
3. さいごに
なんとなく分類形態として覚えておくと,設定漏れが少なくなりそう.
「事故防止だとこれが足りない」とかに気づける気がする.
【閑話】
エイリアスが何かを説明する時,よくウォッカマティーニの話をする.
行く頻度の高いバーで「ウォッカマティーニ,ステアでなくシェイクで」毎回言っていると
いくらなんでもそのうち,「長いから省略したいなぁ」と思う時が来ると思う.
そこで,「いつもの」と頼めると面倒では無くなる.
でも心のどこかに,「省略せず言った方がカッコいいよな...」という自分もいる.