大手日系SIerに新卒で入社して以来、ずっとIT周りの仕事をしてきたんですが
Xでも揶揄されている通り、元請のSIerの仕事ってややもすれば管理ばっかりやっていて、技術的なことはおざなりになってしまうんですよね。
私は新人から3年目まで、ネットワーク・サーバーエンジニアみたいな仕事が多かったので
情報処理技術者試験は
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- ネットワークスペシャリスト
- データベーススペシャリスト
という順番で取っていきました。学生時代はそんなにパソコン少年という感じではなかったけど、大学時代は人並みにPCの自作とかはしてたので、業界内では平均ぐらいのスキルだったのではないかと思います。
で、4年目ぐらいから徐々に、プロジェクトマネジメントの方に軸足を移していきますが、メインフレームからのCOBOLマイグレーションのプロジェクトだったり、Javaを使ったWeb開発だったり、製品を担ぎながらカスタマイズするプロジェクトだったり、VBを仮想サーバー上で延命させるプロジェクトだったり、いろんな技術要素にちょっとずつ触ってきた感じでした。
ただですね、マネジメントの専門家であって、技術的な専門家では無いから常にコンプレックスは抱えていました。今も抱えています。
VBAとか、Windows Scriptとか、Shellとか、Javaとか、COBOLとか、JavaScript、Pythonとか
まあプログラミングは書けるは書けるけど、業務で本番で動かすプログラム書くわけではなく、自分の作業の省力化でスポットで使うものがメインだし、それだって毎日バリバリ書くわけじゃないから生産性も高くはなかったです。なので「もっとプログラム書けるようになりたいなー」という気持ちはずっとあって、それは今も変わりません。
さらに、データサイエンス分野については、より大きなコンプレックスを持っていました。
統計は何やら数式が難しいし、機械学習などは通常のITスキルとはまた別方面のスキルセットなんですな。
ただ、自分の中で「もっとデータサイエンス分野に取り組んでみたい」という思いもあって、2022年ぐらいから書籍を読んだり、簡単な資格試験を受けたり、コツコツとやってたんですよね。
いやー、マジでPythonで100本ノックやってても、エラーばっかりだし、俺は何でクソ忙しい中で、何が嬉しくてわざわざ汚いデータのクレンジングをやっているのだと、思うわけです。
でまあ、一人でやってても限界あるなーと思って、データラーニングギルドというオンラインコミュニティに参加させてもらったのが2023年の12月31日でした。
コミュニティに参加したからと言って、そこから何かが劇的に変わったわけでもないのですが、そこで提供される情報を見て
- Kaggleというものの存在を知り、ちょっとプロジェクトに参加をしてみたり
- Pytorch使う練習をしてみたり
- データ可視化学について学んでみたり
- 松尾研のLLMサマスクールの資料を読み込んでみたり
振り返れば2024年もいろんなことをやってきました。
そんなこんな、いろいろやっているうちに、段々とコンプレックスは薄れてきました。
技術者としてはまだまだだなという気持ちは変わらずですが、自分がどのぐらいのレベルに位置しているのかは少しずつ分かってきた気がします。
以前から長期で入っているクライアントのCIOが常々「データ分析やりたいんだよーん。誰か提案持ってこいよー」と言っていたんですがいかんせん、周囲に誰もノウハウ持っている人がおらず、元請コンサルものらりくらりしてるもんだから、CIOの欲求不満が続いていました。
で、今年に入って「よっしゃ、ワシがちょっと勝手分析やってみっか」と思い立って、夜間休日の隙間時間でバーっと分析した結果をプレゼンしたら
「これだよこれ、求めていたのはこれ、データ活用、ウチもやれば行けるやないか!」
「早く続きを!次の分析を持ってきてれ ハァハァ」
みたいなことになってきたので、年明けに向けてさらに分析やってます。
2025年がどのような年になっていくのか、本当に楽しみです。
2024年は生成AIの登場により、プログラミングの生産性が飛躍的に向上したことも大きく、それによって、過去に取り組んでいたことが一気に身を結んできた感がありますが
それも、これまでに蓄積したスキル・専門知識の土台がないと、なかなかうまく活用できないので
「あー、ほんと、俺なんでこんなことやってるんだろうな」 という過去からの積み重ねがあってこそなのだと思うので感慨深いです。
クソみたいな目まぐるしい毎日の中で、それでも 「将来こういう方向に人生を持っていきたい」 という思いを持ちながら、少しずつでも取り組みを進めていると、自分では気づかないものですが
人間、一生懸命に頑張ってると3ヶ月にレベルが1上がってる。1年でレベルが4上がってる。
なお、2024年7月に統計検定2級を受験したのですが
早起きして、仕事を午前中休んで、パソコンで受けるCBTなので試験センターまで行って
90分間、時間に追われて電卓を叩いて、必死に回答をして
回答を提出しますか?というボタンを押下した瞬間に
「不合格です」
というメッセージが出てきた時は、「あー、ほんと、俺なんでこんなことやってるんだろうな」 と思ったよね。
神様、もう自分はアラフィフなんですけど、この経験が将来何の役に立つんでしょうか!?教えてくれよ!!
まあ、やってられん時は適当にサボろう