未経験エンジニアの研修に生成系AIを導入した際の効率化とコスト削減について対話形式でまとめてみた
忙しい方向けに内容まとめ
未経験エンジニアの研修におすすめの生成系AIはAzure OpenAI Service。
生成系AIを未経験エンジニアの研修に導入するメリットは3つ
1.生成系AIからヒントをもらうことで、どんなコードを書いて良いか分からない時間を短縮できる。
2.研修を担当している人の負担を削減し、わからないポイントを効率よく教えられる。
3.教える人材の人手不足を解消し、少ない人材でより効率的な研修を行える。
生成系AIを未経験エンジニアの研修に導入するデメリットは2つ
1.研修生が問題を解く際に生成系AIが提示したコードの意味を理解しないで進んでしまう可能性がある。
この問題を補うために研修生にプログラミングの意味を解説させるなどの確認が必要になる。
2.生成系AIに入力したデータが流出する可能性はゼロではないので、個人情報や社内の重要な情報等は入力しないなどのルール決めをしておく必要がある。
Azure OpenAI Serviceのメリットは3つ
1.他の生成系AI と違って外部にデータが流出することが無い。
2.自社用にカスタマイズができる。
3.時間単位で質問数の制限が無く、入力した文字数に応じて課金される。金額で上限を設定可能。
Azure OpenAI Serviceのデメリットは2つ
1.Azure open AI cerviceを利用するには自社用にカスタマイズする手間が発生する。
2.社内のなかではログとしてデータが残るので個人に関わる内容は入力しないなどのルール決めが必要になる。
ダー子さんとケンタッキの会話
登場人物
エンジニア教育担当者:ダー子さん
ケンタッキーが学生時代からお世話になっている方であり、A社で働いている。
新卒エンジニア:ケンタッキー
2023年4月にエンジニア未経験でB社に入社し、新卒研修を受けている新卒ピチピチエンジニア。
ケンタッキーはダー子さんに呼び出され、新宿の居酒屋で話すことになった。
ダー子さん:最近エンジニア未経験の新入社員を教育する人手が足りないのよ!( ´゚д゚`)
ケンタッキ:どの会社も人手不足の中で教育者を揃えるのは大変ですよね。
ダー子さん:そうなのよね。人手不足だから新人研修に入ってくれって誰かに頼んで離職に繋がっても困っちゃうのよね。I`ll be backサイボーグおじさんみたいな人材がいてくれれば何でも頼めるんだけど。疲れない、言われたことは最後まで諦めない理想的な人材だわ。
ケンタッキ:ダー子さん、最後まで諦めないのは映画で実証済みですけど、そんなの作ったら職場がダダンダッダダンな雰囲気で包まれてしまいます。
ダー子さん:ダダンダッダダンはさすがにまずいわね。
ケンタッキー:ダダンダッダダンがないサイボーグおじさんなら簡単に見つかりますよ。
ダー子さん:えー、どこで見つかるの!?パ〇アルト研究所とか?
ケンタッキ:ネットで検索したらすぐ見つかりますよ!今流行りの生成系AIってあるじゃないですか?あれはまさにダダンダッダダンがないサイボーグおじさんですね。
ダー子さん:最近生成系AI流行ってるものね。けど社内情報の流出とかコストの問題はないの?
ケンタッキ:会社の機密情報に当たるソースコードをChat GPTとかに入力するのは問題ですね。そういったリスクを回避しやすいのがMicrosoftが出しているAzure OpenAI Serviceです。こっちだと入力した情報がどこかへ流出するといったリスクを回避しやすくなります。
ダー子さん:それは最高ね!けどコストはどのくらいかかるのかしら?
ケンタッキ:Azure OpenAI Serviceではトークン毎の課金制です。Chat GPT3.5であれば現在(2023年8月16日時点)は無料で使えます。chatGPTの無料サービスだと1時間あたりに質問できる回数が3回なので質問を厳選しなければいけません。僕が実際に練習問題を解く際の文字数の例を出すと1回の質問において解いている問題の文字数400文字、Null Point Exeptionなどの長いエラーを同時に入力してエラー込みで合計13000字くらいになります。なのでAzure OpenAI Serviceだと1回の質問が1番安いプランで2.6円 1番高いプランでは208円です。1時間で15回質問するとして1番安いプランだと1時間39円 1番高いプランだと3120円です。新入社員の研修に使うなら1番安いプランで十分使えます。
ダー子さん:1時間39円は超魅力的ね。コスト的には予算確保できそうだけど、どうやって使っていくのが良いのかしら?
ケンタッキ:僕がおすすめする使い方はプログラミングの練習問題を解く際に全く解き方がわからず、どう調べたら良いのかお手上げの状態の時に生成系AIに問題を解かせる方法です。生成系AIが出した回答を問題に打ち込み実際にテストが通るのか確認します。テストに通る場合には解法を自分で調べてみて方法を1つ1つ学びます。これによって手が止まって全く進まない事態は回避でき、勉強効率は上がるのでお勧めです。
ダー子さん:それだと全部AIに問題を解いてもらったまま理解しない人が増えそうね。
ケンタッキ:はい、そのリスクはあります。なので研修を受けている人は自分が解いた問題の説明をトレーナーなどに説明する事をタスクにすれば理解しないまま進んでしまうリスクは回避できると思います。
ダー子さん:確かにその方法ならリスクは回避できそうね。
ケンタッキ:回答を見ても理解できない部分を集中的にトレーナーやコーチに聞いていけば成長速度を速めることができます。
ダー子さん:それならメリットが十分ありそうだから会社で調べて検討してみるわ。
ケンタッキ:また何かあれば聞いてください。
ダー子さん:ええ、また何かあれば聞かせてもらうわ。支払いは割り勘で良いかしら?
ケンタッキ:もちろん大丈夫です!(わ、割り勘だと!?)
ダー子さん:冗談よ、払っておくから先にお店の外で待ってて。
ケンタッキ:ご馳走です!
こうして今日も夜が更けていくのであった( ̄▽ ̄)