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エンジニア志望者が面接で必ず聞かれる「自己紹介」について

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経緯

転職活動をするに当たっていくつか企業の面接を受けるうちに、面接では必ず「自己紹介してください。」と言われることがわかった。しかし冷静に考えて、「別に語るほどの者じゃねーし。」と考える方も中にはいらっしゃるのではなかろうか。かくいう私がその一人である。面接になると何を話したら良いのかさっぱり分からなかった。面接官側からしたら、「自己紹介もできない人と一緒に働きたくはないし、この人何しにきたんだろう...」というような感想を抱くかもしれない。
そこで私なりに、評価が得られる自己紹介について、ノウハウをまとめてみた。

自己紹介の例

今年26歳になります○○と申します。
本日は面接の面接の機会を頂きありがとうございます。
4月から本格的にプログラミング学習を始めて、最近ではもくもく会の主催や実務案件に携わりました。
8月に行われた○○のプログラミングコンテストにおいて、オーディエンス賞を獲得しました。
本日はどうぞよろしくお願いします。

簡潔で無駄がない自己紹介だと思う。簡単に学習歴を述べているだけでなく、面接官にお礼を述べている。また、コンテストでの受賞歴にさらっと触れており、優秀であることが窺える。もう少し詳しく見ていこう。

解説

ここで志望者が述べたことをカードに例えて、主張を言い換えてみようと思う。
「4月から学習を始めて現在のアウトプットがあること。」、「もくもく会を主催していること。」、「コンテストでの受賞歴があること。」これら3枚の手札を所有しており、この3枚からなら何を聞かれても答えられますよ、という意思表示をしているのだ。
面接官からも、志望者に失礼のないように質問をすることになるが、何もとっかかりがない状態では質問のしようがない。面接官は限られた時間の中で印象に残ったカードに関して質問を行い、志望者が「聞かれた質問を」、「過不足無く」、「適切に答えられているか」評価する。

例1)「もくもく会を主催していたんですね。メンバーはどうやって集めたんですか?」

注目したいのはここでは志望者が切ったカードについて質問がされていることである。全く脈絡のない質問はされない。

悪い例
「インターネット上で初学者のコミュニティがあることを知りました。slackで継続して情報交換を行い、企業情報を共有しました。」

どうだろう?面接官は気絶してしまうかも知れない。なぜなら聞かれた質問に答えていないのである。メンバー収集の手段を聞かれたのに、回答は募集の経緯と内容である。私は業務上でもコミュニケーションコストをかけまくり、御社に損失をもたらしますよ!とアピールしているようなものだ。聞かれたことに適切に答えるならこうであろう。

良い例
「connpassで未経験エンジニア向けのセミナーが開かれ、その参加者に応募をかけました。」

これなら簡潔に、聞かれた内容に対して受け答えができている。実務に入ってもストレスのないコミュニケーションが期待できるだろう。

例2)「コンテストでの受賞歴があるんですね。他にどんな参加者がいたんですか?」

悪い例
「zoom会議でそれぞれ発表をしたのですが、緊張で何も覚えていません。」

これは微笑ましいが、受け答えとしては落第である。面接官との間にはコンテストについて聞かれたらなんでも答えますよと暗黙の了解があるのに、聞かれた内容について答えられていないからである。こう言われると言われた方には疑問が生じてしまう。「こいつ、そもそもなんでその話出したん?」

良い例
「他には託児所と依頼主をマッチングさせるサービスを実運用されている方がいて、デプロイにDocker、インフラにはAWSを使用していました。」

簡潔に答えられている。及第点である。技術面に関してさらに深掘りしていくことも期待できる。聞かれた内容について結論から答えることを常に意識しないといけない。それができないなら、自己紹介の時点でカードを切るべきではないのだ。

まとめ

自己紹介は「私が切れるカードはこれですよ。これについてだったら、なんでも聞いてくださいね。」という意思表示をしていること。その意思表示に対して、面接官は質問をしていくこと。聞かれた内容には結論ファーストで過不足なく答えることが重要である。緊張してついつい忘れがちになるが、常に頭の片隅に置いて、面接に臨みたい。

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