はじめに
Android 9 PieでのBluetooth周りの変更点について、AOSPのコミットログを参考にしてまとめてみました。
このバージョンでは久しぶりにClassic Bluetoothへの機能追加が行われています。対してLow Energyのほうは
リファクタリングや不具合修正がメインのようです。
注意事項
- 2018/07/19時点のAOSPのコミットログを参考にしています。
- 最新の情報と異なる可能性がありますのでご注意ください。
- 公式発表された情報ではありません。正確な情報はAndroidの公式ページを御覧ください。
Bluetooth補聴器対応(Hearing Aid)
iOSでは既に対応済みでしたが、AndroidでもBluetooth補聴器が使えるようになるようです。
補聴器とBluetooth接続し設定を変更したり、補聴器で直接電話を受けたり音楽を聞いたり。
といった用途が想定されます。
Bluetooth HIDデバイス対応
Android Oreoまでは、Android端末をホストとしてキーボードやマウスをBluetooth接続することができました。
Android 9 PieではAndroid端末自身をBluetoothキーボードやマウス、トラックパッドとして使うことができるようになるようです。
Bluetoothオーディオ機器のボリューム記憶
Bluetoothオーディオ機器のボリュームを記憶しておいて、次回接続時はそのボリュームで音声が再生されるようになります。
初めて接続したBluetoothオーディオ機器は初期値50%のボリュームで再生されます。
この対応により、いきなり爆音で再生されてびっくりするといったことが無くなりそうです。
Bluetoothオーディオ機器の同時接続と切り替え
複数のBluetoothオーディオ機器と同時に接続した時に、音声の出力先を切り替えることができるようになります。
複数のオーディオ機器で同時に再生する、というわけではなくてあくまでも切り替えられるだけのようです。
Bluetooth未接続時のBluetoothアイコン非表示
Bluetooth機器が何も接続されていない時はBluetoothアイコンが表示されなくなります。
その他
Android 9 PieのBluetooth周りは、Oreoに引き続き不具合修正とリファクタリングを継続しているようです。
AOSPのコミットログを見ると以下の内容のコミットが多い印象でした。
- 不具合の修正
- リファクタリング
- ログ出力の整理
- 単体テストの追加
AOSPのコミット
普段はアプリ側のソースしか見ませんが、Androidの中のソースも見てみると色々と参考になって面白いです。
以下は、Bluetooth周りで気になったコミットのリンクの一部です。